失敗を繰り返しながら,ようやく完成した!初めて作った歩行器(ウォーカー/内側横57cm)用のバッグ。

横幅45cm・深さ32cm・底マチ6cmで制作した。一昨日(4/5),友人にプレゼント。

しっかり固定すること・丈夫に作ることだけを考えて作ったら,開閉で動かせるのは表側だけで横も固定されているので入れ口が大きく開かない...。よく考えたらわかったこと。底マチは,2cm広くして8cmくらいがいいかも。
大き過ぎるバッグは,地面の段差で抱える時に負担になる。降りる時に重心が前になれば転倒しやすいだろう。マチが広いと収納力はアップするが,足に当たって歩きづらいかも。逆に小さ過ぎると,中身を取り出しにくくなる。盗難防止や片手での出し入れ等を...といろいろ考えてみるが,やはり使用する人の正直な意見を聞くのがいい。

接着芯を入れて21パーツの布地を縫い合わせた。差し込みバックル,マグネットフック,Dカン(キーホルダー用),スナップ(外ポケット),マジックテープと,これまで作ったソーイングでパーツの種類が最も多かった。

固定具の希望を確認して...
完成した表側。
幅広マジックテープは,ボランティアで作っているよだれかけで使っているもの。
裏面。
2回確認したが,裏面のポケットは要らないということだった。バッグが前方にしか開かないので,裏面のポケットがあった方が使いやすいんじゃないかと思う。

3月8日に作って欲しいと言われ,その後3回会って(3/12・3/20・4/1)布地を見せたりポケットや紐の確認をしたりで,渡したのが4月5日。計測と失敗の手直しで日数を要した。ホントにミスが多くて,やる気が削がれる。


バックルや紐のところは二重に縫って補強。破れたり手直しがあれば修繕するよと伝えた。


ハンディキャップのお子さんのよだれかけなどを作るボランティアをしているが,一人ひとりのニーズに合わせて作るのは確認しながらの制作になり,忍耐が要る。大変な分,完成し手渡した時の充実感は大きい!


日本のように学校で裁縫の必修基礎の授業はないので,アメリカでソーイングは特殊技能だと言われる。先日はズボンの裾まつりの仕方を教えて欲しいと頼まれた。ミシンを持っていない人も多いと思う。


初心者レベルのソーイングであっても,アメリカでは友人達の役に立つ。料理は相違が多いが(文化・習慣・宗教・信条・アレルギー・好み),ソーイングは共通なんだと。安くてちゃちな製品が多いアメリカだからこそ,手作りは重宝される。こういう介護用品は個人のニーズに合わせ,しっかりしたものでなければいけない。


今度作る時のために,寸法と反省点をメモした。バックルも残っているので,肩掛けバッグを作ってみようと思う。