一昨年のドイツ旅行で驚いたことの1つ。


最終日にヴィース巡礼教会(世界遺産)へ。教会の天井画と鞭打たれるキリスト像で有名な教会だ。


ふと,ルーマニア在住の親戚(夫の従弟)が,「ほら,あの天使の脚のところだけどさ,私が塗ったんだよ」と指差して言うではないか。


30年ほど前に大天井画の修復作業が行われ,担当者から参加しないかと連絡がきたそうだ。親戚はグラフィックアーティストでクリスチャン。


先日聞いたのは,ドイツのウルムにある「パンの文化博物館」を造ったということ。木工から金属,そしてヘンゼルとグレーテルの魔女のろう人形も手がけたそう。作業中の画像もいっぱい送ってもらった。嗚呼,行ってみたい...!!!


ヴィース教会の天井画は非常に高い。足場を組んで登ったそうで,若かった(細かった?)からできたと笑っていた。


この青い丸で囲んだところをスタッコ(化粧漆喰)で修復したという。

ヴィース教会が完成したのは1754年だそうで,今から271年前。ロココ調のフレスコ画の美しさはヨーロッパ随一だとか。

帰り際,入口で親戚が日本語の本を見つけ,買ってくれた。この本によると,(天使の脚の上方に描かれた)王座は「最後の審判のために準備されている」とある。王座の左横にいる天使の足部は,絵画とスタッコが入り交じっている独自ものだそうだ。近寄らないとわかりませんね...。

スタッコが乾かないうちに描き終えなければならないので,専門の職人は寝ずに塗るのだという。

ヴィース教会とイエス・キリスト様の絵のついたロウソクも4本購入。
大事な時に一本灯し...祈りは届いた。このロウソク,お土産用にもっと買って来ればよかったなぁ。