2009年の5月に作ったスクラップブッキング。

日本人学校の1年生の写真です。ウロコ模様を一人1枚クレヨンで描いてビニールに貼った鯉のぼりと一緒にパチリ。これ以前は,何と一人で鯉のぼりを一人一体,1時間で完成させるという無謀な内容でした。「一人一体作って持ち帰れる」...魅力的に聞こえると思いますが,児童の負担がものすごく大きい。大人でも着色し切れないほどのスペースを,時間内に塗り終えるよう急かすという苦行を強いていました。学年全体で変更するのは大変で...長期間かけて試作を考え,ようやく実施にこぎつきました。
 
さて...15年前なので,時代を感じさせるレイアウトです。KOINOBORIという文字は市販のチップボード。さわやかな風をイメージしたベラム紙。折り紙(両面色)のかぶと。
 
吹き流しが大きくキレイに撮れている写真なので,吹き流しのイメージのレイアウトです。曲線は波型カッターで切りました。
 
手作り鯉のぼりの赤に,児童の衣類も鯉のぼりもカラフルなので,レイアウト全体にも色をたくさん使っています。

 

思い出すと...日本人学校で驚いたのは,「楽しいこと」・「児童(保護者)が喜ぶこと」(教育的目的のないところで)・「見栄え」に重きを置く講師が多かったということ。指導要領を読んだ(理解した)ことがある講師はいないと思うので仕方がないでしょうが...。「児童の実態」や「教育的な目的や意義」を考えれば授業は地味でつまらないし,成果は簡単に出ないからでしょう。作文を書かせるよりもお絵描きでもさせておけば,その時は楽しく,講師もラクで児童にも好かれる...。あまりにも間違いだらけで危険で恐ろしく,日本の元同僚に話すと呆れて言葉を失っていました。もう随分前の話なので…近いうちにいくつか書いてみたいと思います。