ひと月前,夫の従弟(ルーマニア在住)の大親友(ドイツ在住)に,プレゼントを入れた小包を送った。
完成したてのトートバッグ(10枚)やお菓子等入れた大きな箱だ。
いつもの郵便局に行くと,局員さんから「ドイツに小包を送るのは初めてか」と聞かれた。半年前にも送ったばかりだと答えると,ではこれを知っているかと指さされたお知らせは...
郵便局のウェブサイトを見ると…左側の記述は不可で,右側のように詳細を書かねばならない。
手作り布製バッグとかお菓子も,詳細の詳細を聞かれるので,全部実物を持って行って見せた。「Bagイコール入れ物」だから,買い物のビニール袋からブランドバッグまで素材も値段も様々。小袋に入ったお菓子は見せた後に,局員さんにお一つどうぞと差し上げた。説明するより,実物を見せた方が断然早いが,実物がなければ写真でもいいかも。
幸い,ハンドメイドが主な内容だったのでバッグは1枚$1でよしとされ,合計$25に。受け取り手も料金は支払わなかったそうだ。
この郵便局は,「送り先と自分の住所・名前・電話番号,内容物とその値段」の手書きメモを見せるだけ!その紙切れを見ながら,パソコンに打ち込んでくれる。確か2年前までは,指定用紙に記入していたが,驚くことに今やメモ紙でOK。日本からは自分で小包ラベルを作成しないといけないらしいが…。しかも,たいてい空いているし他のどの郵便局よりも(ある過程を飛ばせるらしく)処理が速い。署名も不要。
読み取りやすいように住所等をタイプして印刷した紙を持って行ったら,「準備がいい!」と褒められた…これくらいで?ちなみに,銀行の窓口でもいつも「あなた達はきちんとしているわ」と言われる。至って普通なのだが,みんなどれだけいい加減なのか。
さて,この方は従弟と一緒に孤児の支援をやっている方だ。従弟家族とは家族同然の付き合いだというので,自動的にうちもそうなる。従弟によると,この方はクリスマスに,ドイツからルーマニア(マラムレシュ村)まで車で片道1,500kmを親のない子ども達にプレゼントを届けるためだけにやって来たという。往復3,000km!ドイツ〜オーストリア〜ハンガリー〜ルーマニアまでを。一人で運転して来て。プレゼントを渡すためだけに。
一人の人間が,一生に食べられる量も履ける靴の数にも,限りはある。しかし,いい出会いには,限りがない。人の成長にも限りがない。人との出会いによって,自分の一生が大きく変わる。今の社会の価値観に振り回されずに,しっかりと自分で自分の人生を生きたいと思う。