親戚宅でのクリスマスディナーに呼ばれ...
イラクの煮込み料理kibbie hamuth(奥の青い器)をご馳走になった。これは非常に手間がかかり,クリスマス等の特別なイベントにしか作らないのだという。
ちなみに,ひよこ豆のペーストで作るディップのhummus(フムス)ではなく,hamuth(=hamouth)は酸っぱいという意味。酸っぱいスープのKibbie(=Kibbeh・Kubba)という料理である。
ポテトコロッケでも結構大変だなぁ,洗い物も多いし…と思っていたが,この料理はコロッケの比ではない。
牛ひき肉・玉ねぎ等を炒めてフィリングを作る。シェル(ブルグルと牛ひき肉等をなめらかに練ったもの)を平らに伸ばしてフィリングを包み,蚕のまゆのような大きさと形に成型。これを,カブを入れたレモン汁とトマトスープで煮込む。汁は少なくシチュウのような感じの濃さ。酸っぱくはない。肉で肉を包むというのも驚くが,シェルもフィリングも,スープも全部手間がかかり,生地を冷蔵庫で休ませたりとものすごく時間もかかるようで…自分一人で作ることは一生ないと確信した。
これはイラクの家庭料理。「アジア料理」とひとまとめにできないように,「中東料理」も然り。国によって食べ物は異なり,中東レストランでは手の込んだ家庭料理は出ないこともあり,一般的には知られていない。
手前は,イラクで最もよく食されるナスをオーブンで焼いたもの。ちなみに,毎日食べる親戚もいるほど,ホント,イラク人はナスが好きだ。料理やお菓子には,数々のスパイス,ナッツ,レモンジュース,そしてローズウォーターを使う。
イラクの家庭料理を作っているのを見ると,ホントに手間がかかるものばかり!皆さん,料理上手で時間をかけてどっさり作ってもてなすので,本当に尊敬する。