日本の友人がマスクのゴム紐をたくさん送ってくれた。何と7袋も。ひと袋(3メートル)から,9本,つまりマスク4.5枚も作れる量なので,31.5枚分!

早速入れ替えて,外出時に使用した。「肌にやさしい」というパッケージの文言通り,太くて柔らかくふわふわで,洗濯しても伸びたりしない。

日本ならでは,だ。アメリカの手芸店には,マスクを作ろうと呼びかけておきながら,マスクゴムは売っていない。手芸用品のゴム紐売り場に,いつものパンツゴムのような物がひっそりと並んでいるだけ。それすらも,品薄で...。硬いゴム紐で耳が痛いったらありゃしない。

しかも,高価ときている。この送ってもらったゴム紐には,150円という値札が貼ってある。上等な上にこのお値段とは!

マスクだって,パンデミックが始まった頃,奥の衛生用品売り場にいつの間にかどっさりと並んでいたし,除菌ワイプだって他の客の買い物かごを見て,「それ,どこに置いてあったの?」と聞かねばならなかった。

日本だったら,店頭に「マスク入荷しました!」とか「ただ今入荷待ち」という張り紙や案内表示がある。そういう親切さは当たり前ではなく,日本ならではの気配り。

アメリカでは季節の先取りも甚だしく,7月からクリスマスツリーを売る。そして,湖が凍っていて雪が50cmも積もっている真冬に,夏のゴムボートやバーベキューグリルが店頭に並ぶ。

1月中旬に,冬物の室内履きを買いに出かけたら,店員さんに「ああ,それはクリスマス用品だからないかも。もし売れ残りがあったならセールコーナーにあるはず」と言われた。室内履きって,自分で買わずクリスマスプレゼントにするものだったのか。

明日から郵便料金が値上げになる(今年2度目)ので,イタリアの義姉にこのゴムを入れたマスクを郵送した。