ワクチンを打ってくれた看護師の方に差し上げて来たのが,こちら。

Our Heroesを綴ったフェルトのバナー(タペストリー)。このバナーは今のところ5枚作成したが,お世話になっている病院に贈っている。
オンライン予約したその日のうちに,翌朝の接種の予約ができた。ミシガンでは接種のスピードが加速していると言える。
バナーをプレゼントした看護師の方は,目をうるませて2度も"You made my day!"と。彼女は,「私はテキパキしているから」4時間で50本接種するそうだ。約5分で1本。本当に感謝のひと言。
毎日自問しているのは,「今…自分にできること・すべきことは,何だろう?」ということ。そして,「自分がしてはいけないことは何か」。外出を控えること。人に会わないこと(必要に迫られて会っても手短かに済ませること)。集まったり外に行ったりして,やりたいことを我慢すること。
先日,2度目のワクチン接種10日後に感染した知人が亡くなった。陽性反応が出てからあっという間で...本日葬儀だ。無症状のままの人や症状がまだ出ていない人からの感染は,本当にあっという間。そして,変異株の感染力は,ものすごく強い。
万全の感染対策はない。マスクをしているから大丈夫?除菌をしているから完璧?この部屋は広いから?距離を置いているから?まさか,自分が感染して命を落とすなんて誰が考える?決まりは守ってるって?あなたの保証は,信頼できる?それで感染したら,誰が死の責任を取ってくれると?
亡くなった人は戻らない。そして,残された周囲の人はずっと後悔で苦しむ。「自分一人くらいいいじゃないか」と考える自己中心人物は,「だって,あの人も」と心の中で思っているのだ。そうやって,自分を正当化する。
誰かを責めるのも,責められるのもつらい。憎みたくない。感染を広げないで,私の大事な人達を巻き込まないで欲しい…そう思うのは勝手な考えですか。
月曜日のCBSニュースによると,ミシガン州の感染者数は他州平均の3倍だと…。いくつかあった予定もすべて取り止めにした。食料品店・病院・薬局,そして月に一度程度の銀行・郵便局を除いては,当面の間は行かない。誰か知らない人の,大事な人達のためでもある。
アメリカで暮らす日本人にとって,この感染者や死者の数を脅威にとらえるかどうかは,恐らくどれだけ地元に溶け込んでいるかだろう。「アメリカ人とは交流がないから感染しない」というひどく誤った考えではなく,アメリカの感染状況を自分ごととしてどれだけ実感できているかだ。
自分の住んでいる地域を本当に愛しているなら,どうしても必要なことではないのなら…今はみんなの命を守るために真剣に行動を考えて欲しい。大丈夫よ十分感染対策はしてるからと優しく声をかける人ではなく,共に耐えようと励ます人の声に耳を傾けてくれないか。どちらが,思いやりがあるか明白だ。後で,「ほうら,大丈夫だったでしょ?何でも我慢しなくていいのよ。ストレスは敵なの」と結果オーライでよしとされるのではなく,自分で考えて責任を果たすということ。
この恐ろしい事態を,真剣に考えられない残念な人になって欲しくない。