大寒波が過ぎ去った。外の景色を楽しむ余裕はなかったが,それでも屋根から下がる氷柱は見事で。1メートル級の氷柱が軒下にずらりと並んでいる様子は,圧巻。背比べならぬ脚比べとでも言うのか。俺が一番長いぞ,いや太さでは僕が,いえ美しさでは私がと競い合っている。

雪の上には,折れた氷柱が積み重なっていて,剣の束のようにも見える。戦いの跡。こういうのが頭上に落下したら,ホントに流血するに違いないが...。

氷柱が溶け始めると,今度は軒下にある木が立派なアート作品に。
屋根からの雪と溶け落ちた氷柱が凍って,ぼこぼこの塊ができる。泡立った氷の粒。生き物のような躍動感で,力強い生命が感じられる。

画像右下は,氷が縄のようにねじれていて結び目に見える。氷のしめ縄か。ご利益がありそう。

日本にいる友人数名に画像を送信したら,「滝みたい」とか「日本庭園のよう」という返信が来た。

大寒波と引き換えに得た,美しい氷の贈り物。