ホリデーシーズンが終わり,リース等外の飾りも片付けました。
 
こちらは,年末のある日曜日にアメリカ人の友人が届けてくれた手作りのクッキー。
親子二人でこんなにたくさんの種類を焼いたそうで,夕方6時頃に"I am running over and drop off some cookies!"とテキストメッセージが。夕方までかかって焼き上げたのでしょう。
 
このシーズンで3回も頂いたシュトーレン。これは,隣人(2日おきにご飯を作っている)の友人からもらったもので,「友人のお世話をしてくれてありがとう」というお礼の印だそうです。
こちらは,フランケンムースのBavarian Innのベーカリーショップのシュトーレン。
フランケンムースはドイツ人街なので,本格的なものか。ほっとさせる甘味の,ふんわり柔らかなパンでした。
 
写真には収めていませんが,他の人達からも手作りのカップケーキ・バナナケーキ・マフィン・ペパーミントバーク(チョコレート)やショートブレッド・アーモンドタフィー・ジンジャーブレッドクッキー・アイシングクッキー等も頂き…ものすごい量。焼いたクッキーを冷凍庫に保存したのも初めてです。
 
今年は在宅時間が長かったから張り切って焼いたとか,バターを2ポンド(約900g)使ったとか,一人で一体どれだけ焼くのか。アメリカ人はホントに甘い物が好きだねぇと思っていたら,友人が「もう甘いお菓子は要らない」と言っていました。餅ではなくクッキーで太るのがアメリカのお正月。
 
この一年,お世話になった人に贈るのが手焼きのお菓子です。普段は贈り物は遠慮しますが,このシーズンのギフトはありがたく頂きます。
 
日本でもお歳暮を送ったり年賀状を書いたりするように,アメリカではクッキーやクリスマスカードを贈る。
 
今年お世話になった方には,今年(このホリデーシーズン)のうちに。この一年を振り返って,困った時に助けてくれた人や親切にしてくれた人に。日本だと頂いた金銭や物品に対してはお返しを欠かさないと思いますが,目に見えない時間・労力・手間暇・心配に対するお返しを忘れないようにしたいものです。ギフトを受け取ってもらいやすいこのホリデーシーズンを逃してはいけない!
 
「アメリカでは儀礼などないから」とか「アメリカ人はクリスチャンが多く,ボランティア精神があるからあげたい人があげる」(何もお返しをしなくていい)というのは,半分合っていて半分間違いだと思います。
 
実家の母はよく「気は心」と言っていましたっけ。ましてや,これからも良い人間関係を保っていきたい,困った時はまた助けてもらおうと思っているならなおさらです。「ホリデーシーズンにおいて,あなたのことを思い心を寄せている」とちょっとしたカードやお菓子を贈るだけでいい。当たり前ですが,高価な物である必要はありませんが,自分には高価な物を買うのに,人にあげる物は惜しむという姿勢は…残念。高価な物を贈らないといけないと思っている人は,自分も高価な物をもらいたいと思っている人では。安物をもらうとSNSで紹介もできないし,うらやましがられたりされませんし...自分が軽んじられていると感じるのかもしれません。
 
アメリカには,お返しの金額の相場はありません。お返しをしなかったからといって,マナー違反にはならないし陰口を叩かれることもない。でも,できない状況ではないのなら,気遣いのできる人・マナーのある人でいたいし,そう思われたいですよね。
 
自分がもらうプレゼントや食べるごちそうではなく,まずは感謝を表すのがクリスマス。「アメリカの本場のクリスマス」を,巨大なツリーや本物のモミの木,派手なライトアップや大きなハムの塊にしか目がいかないのは,あまりにも残念なことだと思います。 
 
…私は全然お菓子を焼いてもいませんから,贈ってもいません。まあ,お菓子のお返しは期待されていない(要らない)でしょう。身近なアメリカ人については,手作りカード・継続的な支援(食事・買い物・留守宅の管理・裁縫などのボランティア)・困っている時のお手伝い等で十分じゃないかと思っています。