ハロウィン目前にして4日がかりで完成したミニチュア・カートです。タイヤがついている箱の面積は,4×5-1/2インチ。
3年前に紙をメインにしてデザインしたのが,「吸血鬼の寝室」と「魔女の実験室」(2017年10月15日記事)。魔女の方はクラスでも取り上げたのですが,吸血鬼は誰も(特に日本人)作りたくないんじゃないかと思って...自分用として作っていました。

その後,紙ではなく木工や金属などでも作ってみようと思いながらも,気づけばあっという間に3年が経過...。今年は,ウィルス蔓延のためにクラフト店でも自宅でもクラスは休止中ですから,溜まっていた材料でいろいろ作っています。

この作品には,ことわざと迷信を一つずつ入れました。まずは,「吸血鬼の寝室」と同じくThe skeleton in the closet(誰にでも人に言えない秘密がある)。そして,「ハシゴの下をくぐるのは不吉だ」という迷信。かわいいパンプキンではなく,Spooky(不気味)に徹した作品です。
毒薬の大釜(木工):湯気と泡を出して黄緑色の毒物(ペイント)がグラグラと沸騰。目玉がぐつぐつ煮たぎっている釜から,毒薬があふれています。下には緑色のフェルトマットを。

外箱・タイヤ:Tim Holtz製品。箱は4つの入れ子式がセットになっており,大きい方から2つ使いました。金属のタイヤは実際に回転します。

ハシゴ(木工):カッターで木片を切ってボンドで貼り合わせ,黒くペイントしてからシーリング剤仕上げをしています。仕上げにクモの巣を巻きつけて。

瓶の乗った棚(木工):同じく,板片を切って組み合わせてからペイントしました。棚の上にあるのは,ボトルを保管している秘密の部屋のカギ?

ミニボトル:ミニチュアボトルに流動体を入れてコルクで栓を。赤い液体は血,緑色は釜の毒薬です。

ホウキ:造花売り場で購入した飾りを切って,麻ひもで縛って作りました。

ガイコツ・骨(棚箱の下段)・フェンス:Tim Holtzの製品。ガイコツの下には,黒いサテン布を敷きました。

ロッキングチェア:ミニチュア売り場で購入。揺らすことができるように,床には接着していません。

帽子(フェルト):円形にダイカットしたフェルトで作成し,木工の帽子立ては黒くペイント。

ナイトランプ:ミニチュア製品を購入。うちのリビングの窓際に飾っていたもので,数年前に夫がハエを退治しようとした際に,あやまって破損...。捨てきれずにいましたが,壊れたライトはハロウィンの飾りに最適ではありませんか!ますます物を捨てられなくなりそう。

鏡:ダイカットパーツ(Taylored Expressions)。鏡面はマイラー紙を使っているので,実際に手前のランプが映っていますね。

レンチキュラーレンズ:見る角度によって,額縁の女性がガイコツに変わります。メタルフレーム付きなのでリアルで豪華。日本語では,ステレオ印刷とも呼ばれているようです。
植木鉢(木工):レンガ色にペイントした植木鉢に,ドールハウス用の土をボンドと混ぜて入れています。植物は,造花売り場で購入したグリーンを小さくカットし,黒くペイント。黒い液体(茎からにじみ出た)も土の上に流し込みました。

看板(木工):切って組み立てて黒くペイントし,ガイコツと31(フェルトのダイカット)を接着。

BOO:既成のスクリブルタイルをボンドで接着しています。

コウモリ:フローラルワイヤーに,ダイカットしたフェルトのコウモリ2羽を貼って作成。箱の側面に穴をあけて,ワイヤーを通して固定しました。

カーペット:ラメ模様入りのベルベット地の赤い紙を購入。

マント:黒いサテン生地で箱の後方を覆っています。ミシンとまつり縫いで仕上げました。ドラキュラのマントに見立てたものです。

ハロウィンの作品のいいところは,形が歪んでいようが,色ムラがあろうが,ごちゃごちゃしていようが...作品として完成するという点です。クリスマス作品はそうはいかないので,ミニチュア初心者にオススメのテーマかも。