うちだけなら味噌を使った料理にしたいところだが...。翌日に,ズッキーニ(これも隣人の庭より)とナスの夏野菜・ベーコン・キノコのトマトソース・パスタや炒めものにしてお返しした。
そういえば,アメリカの大きなナスって...何年も買っていなかった。中東ではナスはよく食されるようで,渡米した頃主人の親戚がうちで料理を教えてくれたこともある。
作り方を簡単に書くと...ナスを1cmくらいの厚さに縦切りする。耐熱容器に,スパイスを混ぜた牛ひき肉を敷き詰め,上にナスを並べてオーブンで焼く。
醤油・みりん・酒・味噌・酢・砂糖・だし汁・スープの素・ソース類・マヨネーズ・ケチャップも入れていない...そういう料理は作ったことがなかった。味付けはスパイスと塩だけ。アメリカならサワークリームやバターが加わり,中国ならオイスターソースか。
このスパイスは,バハラ(そう聞こえた)といって,牛ひき肉のみに使うのだと教えてもらった。
夫に聞いてみると,アラビア語で「バハラット」はスパイス全般を指すと言う。このスパイスについている名前ではないのか。Sushi=握り寿司のみではなく,ちらし寿司や稲荷も含んだ酢飯を指しているのと同じことだ。
日本では,スパイスと言えば,胡椒,シナモン(アップルパイ),そしてナツメグ(ハンバーグ)くらいしか使ったことがなかったし,今もあまり変わらないなぁ...。
思い出したが,渡米した頃,中東の親戚に紅茶用のカルダモンと御飯用のサフランももらったこともある。
中東の親戚や中国の友だちは,様々なスパイスを使いこなしている。お気に入りのスパイス専門店を教えてもらったが,何しろ普通のスーパーの瓶入りでさえ買わないので,私が行く所ではない...。
日本では,「醤油・みりん・酒」を異なる配合で合わせると様々な料理に使える。これと同様で,スパイスにもいろんな配合の仕方がある。中東のレストランでは窯で焼いたピタブレッドに,ザター(タイムやゴマ等のミックス)を混ぜたオリーブオイルで頂くが,これもそれぞれの店で配合が異なる。醤油やケチャップのように,オリーブオイルがテーブルに置いてある(ウィルス蔓延により,もはやテーブルには何も置かれていないだろう)。
アメリカでは様々なスパイスが安価で入手できるので,研究してみる価値はあると思う。