自分の手帳を見ると,「9月9日〜ドイツ旅行」と鉛筆書きで記されています。
主人の従弟家族(ハンガリー人)と一緒にドイツ旅行をする計画があったんですね...。せっかくなので,オクトーバーフェストにも寄ってはと提案され,1月にはホテルも予約(支払いは宿泊時)済み。まあ,主人も私もアルコール類は飲まないのですが。ハノーファー空港に親戚に迎えに来てもらい,ドイツ人の友人家族も一緒に車で旅行し,ミュンヘン空港からアメリカに戻る計画でした。親戚は,私達が来るから大きい車に買い替えたんだ!と楽しみにしてくれていました...。
このドイツ人一家は,親戚のボランティア仲間で,ずっと一緒にドイツ人孤児の支援をされています。しかも,自らも孤児を引き取り,自分達の子どもと一緒に育てていらっしゃるとか。会えるのをものすごく楽しみにしていましたが...。
当然,すべてキャンセルです。
私の大学時代の第2言語はドイツ語。すっかり忘れてしまいましたが...勉強し直そうと,使っていた教科書はアメリカにも持って来ました。
ヨーロッパには,スイスに10日間(ハイキングツアー),そしてイタリア・ハンガリー・ルーマニアはそれぞれ2度ずつ行ったことがあります。あとは、乗り継ぎなどで一泊した国がいくつかある程度。
ヨーロッパで一番行ってみたいのはドイツなのに,二度も機会を逃しました(「メリッサという女の子」2015年7月8日の記事)。メルケル首相が在任中に行ってみたいのですが...。
初めてアメリカからヨーロッパに行った時,ヨーロッパもアメリカも「欧米」なのだからと軽く考えていました。着いた途端,己のガサツさと英語が全く通じないことに気がつき,飲み物はすべてぬるくて...私も夫もあっという間に体調を崩しました(まあ,これはウクライナ国境近くのマラムレシュ村に行ったから)。
驚いたことの一つがテーブルマナー。カジュアルなレストランでさえ,皆エレガント。フォークやナイフ,ナプキンの扱い方...だけではありません。
アメリカって...大量に食べ残すし,床は散らかすし,ペーパーナプキンをどさっと取って使わないし,椅子の上に靴を履いた足を投げ出すし,手づかみで食べるし,大声で話すし,何かといちいち大げさだし...。食事中に「ビーッ!」と大きな音を出して鼻をかむのはヨーロッパでも同じなのか?
ヨーロッパの観光地ではなく,街角の小さなレストランでさえ,皆優雅に振る舞っていました。着ている服やバッグの高価さではなく,身体からにじみ出る育ちの良さや備わった気品。相手に不快感を与えないのが,マナーの基本。
いつかまた機会があればと願います。