日本の酷暑には比べものにはならないが,今年のミシガンは暑い。在宅期間が長いので,冷房代も節約したいところ。ウィルス蔓延のため換気が大事なのはわかっていても,失業率や犯罪率の増加を考えると例年のように窓を開け放つには勇気がいる。

 

そこで,7月に入ってから少しでも室内の空気の循環をよくするために,サーキュレーターを買いに出かけた。

 

うちの1階と2階では室温が全く違うが,日本の家ではさほど差異は感じなかったような気がする。私の部屋は東北向きで裏は竹林だったので涼しかったのかもしれない。ミシガンの家の地下室は,ひんやりと夏は大変気持ちがいいので,コンクリートの上に寝そべりたいくらいだ。

 

アメリカ人の友人の家では,玄関前の2階へ上がる階段の下にサーキュレーターが置いてある。部屋から離れているので,轟音もさほど気にならない。

 

うちには扇風機は一台あるが,サーキュレーターは買ったことがない。Home Depot(大型DIY店)に行けば,おしゃれ重視ではなく機能面だけを考えたサーキューレーターがあるはず。2種類くらいしかなくて選択の余地もないだろうからさっと購入できると安易に考えていたら,何と10種類くらい並んでいた。もちろん,メーカーも大きさも値段も様々。どれがいいのかさっぱりわからないが,せっかく来たので買わねば…店からは早く出たいし…と思っていると,TOSHIBAと書かれた商品が。迷わず購入した。

 

羽根面の直径は20インチ(約50㎝)で,$34.96。車庫・作業場・室内ジム・仕事部屋(garage・workshop・home gym・office)に向いているという説明がある。風力調節は3段階で,一番弱いものでもかなりのパワーだ。壁に取り付けることもできるようで,車庫やジムなら見栄えは気にしなくてもよいだろう。軽くて持ち運びやすいので,抱えて室内を歩き回って空気を循環させることも可能。同席者にウィルス感染者はいないと思っていても,空気中の飛沫には何が含まれているかわからないので,来客時に使うと安心してもらえるだろう。

 

私は2階のクラフト部屋で過ごすことが多い。このサーキュレーターは,風を送る面が真上にも向けられるので,クラフト部屋にはぴったりだ。紙片が吹き飛ばされるからこれまで扇風機は使ってこなかったが,シーリングファンと共に使えばさらに室温が下がって気持ちがよい。ただ,音楽を聴きながら使うのは難しいので,たまにスイッチを入れて上向きに風を送る。


空気が循環しているという安心感もあり,夏が過ぎても使えそうだ。