こちらは,北アメリカ48州のカード。ハワイとアラスカはここには貼っていないので,50ではなく48州。ダイのセットには小さな島も含まれていますから,この2州は内側に貼るといいですね。
昨年,テネシー州から遊びに来た夫の親戚に送ったお礼状。

パズルのように隣り合う州の色を違えながら全部埋め込んでもよいのですが,大変なのでこれだけで十分。ミシガン州を去る方へのカードにはミシガンのみ,または自分が行ったことのある州のみにピースをはめ込んで思い出の作品にしても楽しいでしょう。
ミシガン州の思い出にはミシガンのみのスタンプやダイもいいのですが…住んだことがある人にとっては思い入れがあっても,そうでない人にとっては「ミトンの形がカワイイ~」といくら絶賛したところで何の感情も湧かない地形。一方,アメリカ全体を見せると,「ミシガン州は東寄りの北側にあるんだ。NYまでどれくらいで行けるの?」とか,「カナダと国境を接しているのね。寒そう」と話題も広がります。ミシガンに行ったことがない日本人にとっては全米における位置が不確かなのは当たり前で,ましてや「マキノーアイランドはこの辺りで」と説明されても,「ふ~ん」としか言いようがないのです。細かい観光案内や知識テストをしているわけでもないし…。「熊本県に滞在したことのあるアメリカ人が,熊本県の地形モチーフ(あるのか?)のカードを友人に送る」と想像すれば,相手が喜ぶかどうかわかると思います。自分用の飾りではないので,贈る相手が喜ぶかどうかを考えるということですね。
自分の住んでいる都道府県の形や位置には馴染みがあります。出張や旅行などで他の都道府県の行った時に「この県の人達は,この地形を日常的に目にしているのだなあ」と思いながら天気予報を見ます。考えてみれば,独立した北海道と沖縄を除いて見慣れた地形というものはないので,ハワイとアラスカのようなもの。
このダイは,Sizzix ThinlitsのUnited States(2015年)。デザイナーのTim Holtzはデフォルメしたラインのダイやスタンプが多いので,あまり好みではないのですが,地図は変形しようがない!
東西の横幅は6-1/2"(約16.5cm)。ダイカットマシンや制作するカードの大きさから考えても,最大サイズでしょう。最も小さいロードアイランド州なんかは直径2mm以下。
北米大陸は,少し小さめのステンシルも別メーカーから出ています。ステンシルは,スタンプと違ってインクの色や量を見ながら着色できます。大判のスタンプは難しいのですが,ステンシルなら納得のいく仕上がりになりますね。
Thank youの筆記体のダイ(MFT)は,ぼてっとしていて手書きっぽいリアルさが出ていていいですね~!文字の線の太さと州の線の細さとのメリハリが効果的。Yを除いて,太さ・字体・カーブはとってもきれい。筆記体(ブラッシュレタリング)のダイやスタンプは数多くあれど,なかなかこれぞというものには出会えませんから。
このThank youを州の境界線(1㎜)に編むようくぐらせてから糊付けします。
熊手も同様に糊付け。熊手をつけたのは,「福をかき集める」という意味を込めて。
秋らしく茶系でまとめましたが,独立記念日(7月4日)に向けて,赤・白・青を使ったカードを作るのも楽しそうです。北米全体のデザインは他州に引っ越しても使えますし,州の名を覚えるのも勉強になって一石三鳥くらい。今は,ウィルス蔓延で見慣れた全米の地図ですが…。
赤青2色ですと,大統領選挙の勝敗結果図になりますね…。赤は共和党,青は民主党。実は4年前の選挙時に色分け図を作ろうと思っていたんですが,非常に残念な選挙結果になったため,断念。今年こそは!と期待しています。