まず,買い物に行く前に,夫と食料品の除菌作業の動きについて確認をします。一連の動きがスムーズにいくように,No Question!No Argument!(ギモンなし!ギロンなし!)を合言葉に,役割分担を明確に。「間違っても責めないでよ」という夫に,「わかった」と私。同居人が気持ちを一つにすることが何より大事だと思います。
夫が車内や車庫に続くドアノブなどを除菌している間に,私は買い物リストをバッグ(除菌グッズを入れてから斜め掛け)にテープでしっかりと貼り付けます。中国の病院の集中治療室の床には100%ウィルスがいたというニュースを見て,「買い物リストは絶対に落としてはいけない」と。
うちは屋内車庫のドアを開けると台所になっています。このドアから手が届く所にダイニングテーブルがあり,その先にアイランドテーブル,冷蔵庫と続いています。
ダイニングテーブルには,1ドルストアで買ったベイキング用の深めのトレー(バット)を2つと大袋(ジップロック)。そして,取っておいた卵のパック(無菌状態)を出しておきます。
車庫の折りたたみ机には,キッチンペーパーと除菌スプレー(掃除用)。そして,机の下に大きな段ボール箱とゴミ袋。
買い物から帰ると,車内で待機していた夫は靴(外出用にした古いスニーカー)を車庫で脱いで,台所で手と顔を洗います(無菌状態)。
私はそのまま車庫に残り,手袋と机上,そしてキッチンペーパーに除菌スプレーをかけてから作業開始です。
車のトランク(大きな段ボール箱を2つ入れておく)から食品を取り出し,冷蔵・冷凍品を除いたもの全部を机の下に置いた段ボールに入れる。シリアル・缶詰・りんご・玉ねぎなどは,シャッター付きの車庫に三日間放置しておきます。そして,Youtube 動画(4月15日の記事)に沿って,冷蔵・冷凍品を除菌していきます。
動線としては,①車のトランク(買って来た食品)→②車庫の机(除菌前の食品)→③車庫の小型冷凍庫の上(除菌後の食品を扉のふたの上に乗せていく)→④台所のダイニングテーブル(きれいな袋に移し替える)→⑤アイランドテーブル(食品を全部並べる)
開封した商品袋は足元のゴミ袋に捨て,食品の外箱などはリサイクルへ。リサイクル用のコンテナは,普段から車庫から台所に続くドアのすぐ外に置いています。
私の担当である①~③まで終了すると,手袋をゴミ袋に入れてから車庫にある大型ゴミ箱に捨て,手や顔を洗ってからシャワーへ。その間に,④⑤を済ませた夫が冷凍庫・冷蔵庫に食品を入れる。
ブロッコリー・トマト等の野菜やベーグルなどのパン類は,袋から出して冷凍庫の上に置いているベイキングトレーに入れる。夫が,車庫と台所を行ったり来たりしながら,室内でジップロック袋に移し替えて行きます。ベーキングトレーは,常に無菌状態の小型冷凍庫の上。
でこぼこした卵パックを拭くのは難しく,貴重な除菌液の無駄使いになるので,保管しておいたパックを再利用します。
翌日から食べるバナナは…洗ったら一気に傷みそうなので,房の根元部分を重点的に除菌剤をつけたペーパーで拭きました。そして,皮をむきながら食べるのではなく,果肉を取り出したら手を洗ってから口にすることも夫と確認。輪切りにしてシリアルに入れていました。
パック詰めの肉類は,ラップが薄いのでそうっと拭きます。いったん冷蔵庫に入れておき,シャワー後に落ち着いてから下処理後に冷凍庫へ。
近所のアメリカ人のお年寄りに頼まれた買い物については,まず玄関前に品物を置く時刻をテキストメッセージで知らせる。シャワー後に(布)手袋をつけてから,家に保管していた段ボールに入れて玄関先に置いて呼び鈴だけ鳴らして去ります。しばらく使わないと思われる品物は,うちの車庫で3日間保管してから運んでいます。店の滞在時間を長くし,レジ係の人との会話が発生してしまうので,レシートは別にしません。そのため,レシートの上部に頼まれた商品が印字されるように最初にレジでスキャンしてもらい,その部分をハサミで切り取って合計金額を計算してから渡しました。不安にさせないように,感染予防に気を付けたことと食料品のパッケージを除菌したこともちゃんと伝えます。そして,頼まれた物以外にも,新鮮なフルーツやお菓子などもおまけで置いて来ます。
「やり過ぎ」とか「こんなに大変なことはできない」,「家族の同意が得られない」,「除菌をする十分な場所も時間もない」という意見ももっともです。どこまでやるかは,自分の気が済むところまで。作業後ひと息ついてから夫と反省会をし,今後の改善点についてのメモをしました。「大変ではあるが,これがNew Normal(新しい普通)だということで慣れていく」と夫。私も,「食品のパッケージは拭き取ったことはなかったけれど,食物に対するリスペクトが生まれた」,「一つずつ拭いたり袋から出したりすることで,入っていた量などの再確認もできたし」といい点を挙げました。
室内に菌を入れたかも…という不安を少しでも減らせるようにと思っています。