マスクを着用しなくても罰金は科せられないのですが,ミシガンでは外出時のマスク着用が義務化(Individuals are strongly encouraged to wear homemade, non-medical grade mask when they leave the house.)されています。それなのに,いまだに食料品店でマスク(バンダナで口を覆うだけでもよい)をしない人達も見ましたし,床に貼ってある対人距離を守らない人もいます…。
ミシガンの感染者もまた増加し,日本のニュースでも感染経路が不明な人も少なくないようです。マスク,手袋,フェイスシールド(目を覆うシート)の次はどうなるのか…防護服のようなものが必要になる日も…と心配になり,作っておいた方がいいかもという気になりました。
買い物から帰って来ると,大量の食料品の片付け(除菌)・手洗い・うがい,そしてシャワーを浴びて服を着替えて,隣人の買い物を届けて…と大変な忙しさ。着ていた洋服も,洗濯できない上着(ダウンジャケットなど)は裏返してかけておきますが,他の衣類は上下合わせると2枚はあります。一刻も早く脱ぎ髪も洗いたいのに,冷凍・冷蔵食品の片付けもしなくてはならない。一回の買い物ごとに洗濯というのも大変だし,服も傷みそう…。着脱が簡単(店の駐車場で降車してから着て,乗車前に脱ぐ)で,30分以内の買い物中に完全に身体を覆える服があればいい。
日本から持って来た長めのレインコートもうちにありはしますが,菌はプラスチックに長く残るそうなので,ツルツルしたビニール地は不向きか。前開き・フード付きである点はよいとしても,水色の半透明のビニール服は手術か精肉売り場を思わせるような…。それに,夏は薄着の上に着るのでサイズ的にはちょうどよくても,蒸れて暑くなりそう。冬には(収束していて欲しいが),厚手のコートの上には無理。
そこで,買い物用の割烹着風コートを作りました。普通の割烹着は,「後ろに紐・背中部分が少し開いている・着丈は長くてもひざ下程度」。
今回計画したのは,①前開き・②くるぶしまである長さ・③前合わせ部分は足元までしっかり重なる・④開閉はボタンやファスナーにはしない・⑤冬のコートの上からも着られるサイズ(夫にも合う大きさ)・⑥襟ぐりは大きくする(冬服は襟が詰まっているから)・⑦手の甲もすっぽり覆う袖丈・⑧深めのポケットをつける・⑨フード付き(念のため)・⑩丈夫な素材・縫製
開閉部分を前にするのは,作業用の服ではなく外出用のコートにし,一人でさっと脱ぐことができるようにするため。ボタンやファスナーなどのツルツルした付属品は避けます。バスローブのような帯式が着脱も簡単です。
前合わせ部分は深く重ねて,隙間のないように。これは,スーパーの冷蔵庫の大きな扉を開けて下の方や奥の方の食品を取り出す時に,衣類がガラス扉に触れていたから。
スマホは買い物中には取り出しませんが,念のためスマホ用の長いポケットもつけます。落ちないようにマジックテープでふたもつけた方がよいでしょう。
布地はかなりの量が必要ですが,クローゼットの中に古い生成りのシャワーカーテン(両開きで2枚)を発見。一回着る度に洗濯しますが,これは結構厚めで丈夫そうです。スーパーは冷房が効き過ぎているので,元々私は夏でも上着をはおって買い物をしていますし,ウィルスが蔓延しているのに半袖で買い物なんて恐ろしすぎます…。
上部分のフックがついた残りは,手作りタペストリーに再利用します。渡米した頃に作ったミシガンの灯台柄のタペストリーがあるので,記事をあらためて書きたいと思います。
小学生が給食配膳時に着る白衣のような感じをイメージしていましたが,クリーム色ではあるけれど着丈が長いので医療用のガウンに近い。丸襟でフードはついているので,バスローブでもない不思議なデザイン…ゴムは家にあるのですが,さらに変になりそうなので袖には通しませんでした。何だかカルト集団のような服で,夫からも「これはちょっと…」と言われ,外で着るのは断念。
…新たに別の布地でもう一枚作ったので,次回の記事に載せます。