今年は一年間通してボランティア(手伝い)に力を注いだ。自分の都合のいい時に,好きな金額で郵送すればいい寄付金とは全く異なる類のものだ。相手の必要な物を必要な時に提供するのはかなり大変なことだった。こんなにがんばっているのに感謝されていないどころか...などという自分の小さい気持ちにも苦しみ,苛立ち,落ち込んだこともしばしば...。助けが必要な人には余裕がないということは頭ではわかっていても,モチベーションを保つのはたやすいことではない。様々なストレスやプレッシャーに打ち勝つと言えば大げさだが,人の役に立つ喜びというよりも何より自分の修行になった。

年末になり知ったアメリカ人の友人のニュースは,私の人生を大きく左右するものであった。あまりにもショッキングなニュースであるためここには書かないが,お正月には全米ネットワークでもテレビ放送が予定されている。これについては,アメリカ人のみならず何らかの形で日本の教育界に向けて発信するつもりだ。

もう一つ,年末に会ったワシントンDC在住の友人夫婦(2016年1月2日の記事)から非常に興味深い企画を提案された。オバマ元大統領夫妻からの信頼も厚く,職業柄,政界やマスメディアにも知人が多い人達だ。良し悪し問わず思いがけないことがしょっちゅう起きるのがアメリカ。この企画はかなりの能力が要求され,長期間かかるので,できるかわからない。夫はよく「失敗から学べ。へこむな。やり続けろ。必ずいい時が来る」と励ましてくれる。そして,「アンタの一番のファンだから」と嬉しいことを言ってくれる。失敗から立ち直るのは本当に苦しい。企画に関わるかどうかはわからないが,何かのステップにもなるし決して無駄にはならないと思う。

人種や金銭的な豊かさ(贅沢)による満足や自慢,そして軽蔑。人を利用し陥れ,要領よく生きる。そういうのがいかに虚しいものか,心の豊かさに勝るものはない...日本の家族や夫を始め,友人,親戚,近所の人達,仕事に関わる方々...いろんな人に教わった一年であった。本当に感謝している。

独り言のように私がいつも自分に言い聞かせているのは,「薄っぺらい(セコい)人には薄っぺらい(セコい)人生しかない・薄っぺらい出会いしかない」ということ。この世の中にはいろんな素晴らしい人がいるのに,人生は短い。

来年はいろんな計画があり,ボランティアなどもどれだけできるかわからないが,ライフワークにして何ごとも計画的に進めたい。少しはマシな人間になれるようもっと誠実に努力したいと思う。

どうぞよいお年を!