正確にいえば元ミス・ヨルダンですが,彼女はミラノに住む義姉の学生時代のベスト・フレンド。名の知れた画家だそうで,モントリオールのご自宅ではフランスの元大統領やヨーロッパや中東の国の首相や王様と一緒に撮影された写真もたくさん見せて頂きました。

随分前に彼女がプレゼントしてくれたのは,この壁飾り。これは,魔除けのお守りだとか。
中東には,Evil Eye(邪悪な目)から守ってくれるお守りがあります。お守りと言えば,交通安全・商売繁盛・合格・健康・安産・縁結び…といいことが起きるようにという願いが込められたプラス思考のものしか知りませんでしたが,他人からねたまれ呪い殺されないようにとは…いかにも中東らしくおどろおどろしく不気味…日本の藁人形の世界ですね...。
一般に知られているEvil Eyeは,大きさの異なる円が描かれたガラスのもので,青~白~水色の円の中央に黒い目玉が描かれています。ブレスレットやネックレス等のアクセサリーやドアに飾る大きなものまで形状は様々。中東人が経営する店などに飾られていたりします。頂いた青い魚のものは,ヨルダンのお守りだそうです。
Evil Eyeについて初めて主人から聞いた時,「私はねたまれるようなものは何も持っていないから大丈夫」と答えたのですが,そういう問題ではないようで…。
実際のところ,何がねたみの対象になるかはわかりません。古くて壊れそうな物でも持っていない人からすれば,うらやましがられます。借金で得た物でも拾った物でも,他からはわからないのでねたみの対象にはなり得る。
それなら持っておくに越したことはない!ということで,私もブレスレットを1つ自分用に買い,日本の家族や親せきにもお土産に持って帰ったことがあります。
ちなみに,日本のお守りは主人がクローゼットの取っ手にたくさん下げています。思いつかなかった飾り方...です。