漢字クロスワードパズルの本です。
いずれも隔月で出版されたもの。この画像の本は2007年に出版され,左は¥380,右は¥500(両方税込)と印刷してあります。
画像右の「漢字ナンクロ」は,1つのパズルが2~4ページ分で,解きごたえ十分。ページを取り外して持ち運べるようになっていますが,広げると4ページで80㎝近くにもなるんですよ!
漢字クロスワードパズル…初めてその存在を知ったのがこの本。しかも,まるごと一冊の専門誌になっているとはすごい。
縦「〇徳〇法」・横「〇〇苦〇」のように全くヒントもなく,熟語などを推測しながら当てはめていくのが基本です(答え:「悪徳商法」・「悪戦苦闘」)。中でもすごいのが黒い部分(漢字がない空白部分)も推測しながらやる真っ白のパズル。いずれも,やるうちにコツがつかめてきます。
難しい四字熟語はあまり知らないから…という心配には及びません。「青年実業家」・「小学一年生」・「高麗人参」・「文金高島田」のように漢字でできている言葉であれば,何でも出てきます。語彙力は多少は必要ですが,漢字そのものは中学卒業程度がほとんど。
たいてい寝る前にやるのですが,かなりはまり楽しい!「出口」・「排出量」・「昆布出汁」の「出」のように,読みが全く異なる漢字を当てはめた時は爽快!脳がかなり疲れるので安眠できるような気がしますが,夜中の2時過ぎまでやっていたこともあり,はまるとやめられなくなるので危険です。
辞書は使わない(使ったら負けということにしている)ので,1つ終了するのに何日もかかります。「日中」・「名人」のような小学1年生で学ぶような二字熟語を当てはめる方が難しく,正解なのかどうかわからないまま進めていくことに。
漢字と言えば,以前日本人の留学生が「アメリカ人の級友に漢字は何個あるのか」と聞かれて,適当に”One million”と答えたらびっくりされたと言っていました。百万!?…日本人はさぞ天才的な民族だと思ったことでしょう。
この2冊は,高校3年時の担任の先生が2007年にアメリカに送ってくれたものです。渡米直前も先生を囲んで数名で集まったり,一時帰国の時はうちの主人も一緒に食事をしたりしました。高校時代の同窓生のグループラインによると,先月亡くなられたという訃報が…残念でなりません。
国語(古文・漢文が専門)が専門で,渡米してから「英語だけではなく,日本語をきちんと勉強しないといかん。しかも,現代文だけではダメ。現代文の基礎は古文,そして古文の基礎は漢文!漢字だ!!」と書かれた熱い手紙と国語辞典や俳句歳時記,国語辞典など大量の本と共に郵送して下さいました。恐ろしく厳しい先生でしたが,愛情も豊かで生徒のことをよく理解していらしたなぁ…と卒業してかなり経ってから気づいたものです。生徒の将来を心から思い,できの悪い子ほど気にかけてかわいがってくれた。教え子という上から目線ではなく,一人の人間として尊重して接して下さった…。
頂いた数通の手紙は,長いことバッグの中に入れて持ち歩きました。何度も何度も読んだ,大切な宝物。
漢字パズルの本を開くたびに,愛情豊かだった先生のことを思い出します。