俳句の季語の本を見ると,天皇誕生日(12月23日)は冬の季語となっています。今年からは2月23日になるので,春の季語になるのでしょうね。
これは,数年前のお正月用に作った紙の舟盛り。
フレーズを変えればどんなお祝いごとにも。帆にはダイカットパーツを工夫して松竹梅の飾りをつけました。支えは紙ではなくコーヒー用スティックを差して丈夫に。
この水玉のビニール風呂敷は海に見立てています。お寿司関係のクラフト用に使うために,実家の母に捨てずに取っておいてと頼んでおいたもの。船底にボンドで貼っており,帆を外してそのまま船を包むこともできます。
上から見たところ。全長4.75インチ(約12cm),横は1.75インチ(約4.5cm)。
折り紙のお寿司(ここでは海老・卵・かっぱ巻き・鉄火巻き)・カニ・ゆで卵・レンコン・菊花大根・ニンジンの飾り切り・なると・海藻・大根のツマ・ワサビ・醤油…ところ狭しと詰め込みました。
帆には「大吉」というスタンプ,そして船の両脇にはそれぞれ割りばしとお年玉のポチ袋をつけました。割りばし袋は折り紙で折り,のしのついたポチ袋には5000円と書いた紙片を。船体には木目模様を入れています。子どもの頃の工作のようで,実に楽しく作りました。
使った船のダイは,何とメイフラワー号!ずいぶん前にクラフト店の閉店セールに出ていて,「恐らくメイフラワー号は作らないだろうけれど,この船の形を生かして何かできる」と思い,確か2ドルくらいで購入しました。
アメリカ人の生徒さんがよく行く日本食レストランのオーナーさんにあげたいということで,クラスでも作ったことがあります。他には,うちのかかりつけの歯医者さんのお子さんが折り紙やお寿司が好きだと言うので,プレゼントしてあげたことも。
アメリカでは病院・銀行・郵便局・薬局・お店とあらゆるところで世間話が多く,家族関係や趣味などとにかく何でも話します。日本ならば,無駄話だ,早くしてくれ!とイライラするところでしょうが,フレンドリーさは信頼関係を築く上でとても重要で,仕事がスムーズになるという考え方ですね。
日本人にとっては折り紙や日本のモチーフのものは目新しくはなく,アメリカで初めて目にしたスクールバスやハロウィンのカボチャなどのモチーフが「カワイイ!」と人気があると思います。でも,子どもの頃からそういうものに慣れ親しんでいるアメリカ人にとっては全く珍しくはない。日本でやってきたそのままのシンプルな作品の方が喜ばれることは多々あります。
ダイの種類も増えたことですし,新バージョンの舟盛りを作ってみようかなぁと思います。