高価なクリスマスプレゼントをネットに載せる人も多いと思うが…12月11日にうちの夫が手にしたのは,自作の贈り物だった。

 

それは,自分が書いた小説!11月28日(水)に出版されたばかりの。

 

執筆開始は前の小説が出た2013年だったので,実に5年がかりで完成。5年間も1つの話を書き続ける忍耐たるや…と思うが,本人は週末に楽しそうに書いていた。私が手伝ったのは,最後の最後,本の表紙選びだけ。

 

退職したら書いて書いて書きまくりたい,そうだ。勤務している学校の生徒が「将来は,アメフトの選手になりたい」等と夢を語る時,夫は「で,バックアップは?」と聞くという。現実的過ぎるかもしれないが,現役選手としての活躍期間の短さや,怪我や病気などを考え,他の勉強をして免許や資格を取るべきだと言っているのである。スポーツや芸術(音楽・絵画等)のみで生活できるのはほんの一握りの人間。学校では優秀であってもそれは教育の範囲内のことで,しかも同年代の中だけのことだが,社会に出たらあらゆる年齢・出身地の才能豊かな人たちとの競争が始まる。自分が好きな物ではなく,売れる物を作らなければならない。英語にも「多芸は無芸」ということわざがあり,Jack of all trades, and master of none.(いろんな商売をするジャックは何屋の主にもなれない)という。アメリカでは職を変えてステップアップしていく人も多く,日本ほどのプロではないにしても,多芸な人が多い。うちのホームドクター(かかりつけの内科医)は,弁護士学校を卒業している。よく行くクラフトチェーン店の店長さんはかなり若いが,学生だそうだ。主人の美容師は,40 歳を過ぎて資格を取ってから会計士になった。うちの主人も,学生時代のガードマン・工場勤務から始まり,教育職の他に,テレビ・ラジオのキャスター,新聞記者,不動産…といろんな仕事をやってきたと言う。可能性があるのがアメリカだと思うが,やる気にあふれている人が多い。

 

本がまとまって届くことを忘れていて,ちょうど親類などにクリスマスカードやプレゼントを送った後だったので,再び小包作り…。海外への小包の手続きが最短で済む郵便局に行って送った。今年中に届くかどうか。やれやれ…。