日本では,ヒマワリの季節と言えば,夏,しかも真夏の象徴。ところが,アメリカに住んでみて…ヒマワリは秋の花だということに気が付きました。
ミシガンのこの辺りでは,9月に入ってからヒマワリを見かけます。気温の高い日が続いていたので,特に今年は季節より店の商品が季節感を出していて,ペーパーナプキンやタオルなどのヒマワリグッズがたくさん!
これは,渡米後すぐに購入したヒマワリ&麦穂の造花と瓶。色あせたのもまた秋の色ってことでいいかな…。
日本では造花と言えば仏壇,というイメージしかなかったのですが,アメリカに来てみると室内の装飾としてよく使われていてびっくり。造花の装飾は安っぽいのではという気もしますが,そこは部屋作りのセンスの問題。いい部屋をたくさん見て鍛えるしかないでしょう。
さて,オレンジ色と黄色の中間のこのヒマワリ色,日本語では「山吹色」と呼んでいました。ヤマブキイロ…この響き!実家の裏には池の上に山吹の低木があり,居間の大きなガラス戸いっぱいにスクリーンのように広がるそれはもう鮮やかで美しく,燃えるような色だったのを思い出します。
話はそれますが,日本語の色名で柿色というのもまたいい。カーキではなく,もちろんカキ。これもまさに,実家の裏庭の柿の色でした。みかん色も,オレンジではなく温州ミカンの色。山吹や柿色のようにホンモノから来ている色名というのは,実物がイメージでき深みがありますネ。
この山吹色は英語で何というのか。勝手にDark YellowだのDeep Yellowだのと頭の中で呼んでいましたが,辞書を引くとGoldまたはBright yellowとあります。Darkではなく,反対のBright!確かに,クラフトクラスではアメリカ人の皆さんは山吹色のことをGoldと呼んでいたし,ペーパークラフトのカードストック(色画用紙)にはGolden Coins,そしてフェルトには Goldという名前がついています。
うーん…しかしゴールドは光沢のある「金」であって「山吹色」という感覚は持てない…。「黄金色に実った稲穂」というけれど,豊かな実りを金に見立てて表現しているんだよねと思っていました。ホントに,山吹色=黄金色なんですね…。
Goldと言えば,8月下旬から道路わきに一面に茂っているのは,セイタカアワダチソウ。山吹色の花が咲き,(Canadian)GoldenrodとこれにもGoldがつきます。
秋の色と言えば,カボチャや紅葉,セイタカアワダチソウ,そしてヒマワリとGold尽くし。初秋のマム(小菊)の王道も黄色系ですね。スクールバスの色も山吹で,新学年度の9月の色。ミシガンの秋の色,Goldを楽しみたいと思います。