昨年末にアメリカで行われた生徒さんの試験の結果が出ました。
…合格でした!ひと足早く春が来ました。
嬉しかったのはもちろんですが,むしろほっとしたというのが大きい。というのは,難しいのはわかっていたことですが,試験後に本人が「難しくてあまりできなかった」と言っていたから。しかし,試験前には復習に徹してスパルタ式(?)で詰め込めるだけ詰め込みました。これで合格しないはずはないだろう!というくらいやり切った感はありました。今は責任が果たせたことへの安ど感でやや放心状態です。
このお子さんは補習校の小学部1・2年生の時に担任をしたのが縁です。1年生を繰り返されたので2年間教えましたが,これは保護者が私が担任であれば留年すると強く希望されたからでした。
その後再会してから6年以上も日本語を教え続けて来ました。6歳の頃は全く日本語を理解せずに教室で一人泣いていたことを思えば,この高い日本語力は当時のクラスメイト(ほぼ全員日本人)には想像できないでしょう。
学習を続けて,続けて,そうして勝ち取った合格です。「レッスンを休まない・宿題をきちんとする・素直に説明を聞く」。成果を上げるには,この3つに尽きると思います。「あの時続けていれば今頃…」,それはない。辞めたり休んだりする理由はいくらでもあります。いろんな事情がある中で,続けるのが一番難しいのですから。本気で向き合い妥協はせずにやってきて,ようやく大きな実を結びました。
合格してひとしきり喜び合ったあとも,レッスンはこれまでと変わらず続いています。一喜一憂して立ち止まらず「淡々とやる」,これも長期的なことを身に着ける上で非常に大事なことだと思います。
これで,アメリカの大学に進学して在学中に日本の希望大学への留学が可能になりました。目標を達成するお手伝いができ,自分のことのように嬉しい。この子のように新たなステップを踏み出す周囲の人を見て,私も新たなステップを!と思います。