毎年3種類のカードを送ります。昨年の分も紹介しています(2016年12月5日記事)。

 

まずは,オリジナルデザインの手作り編。

Season's Greetingsというセンチメントを7つ並べてみました。御覧のように,1枚につき7回のダイカットが必要。このカードはクラスやキット販売でも使い色も選べるように20色以上用意したので,今のところ200枚以上ダイカットしています。数か月前から,他のダイカットをする時には必ず一緒にプレートに乗せて地道に切ってきました。

 

アップの写真はこれ。10号と呼ばれる細長い定型サイズのカードです。

キット販売分は郵送しやすいように,定型料金内で収まるサイズ・重量・厚さ・形状にしています。

 

オレンジや紫,黒やピンクを除いたダイカットの文字を組み合わせます。クリスマスにはパステル系よりも,レンガ色や深緑,濃紺などが入った深みのある組み合わせが合いますね。クラスではこげ茶や濃紺などの組み合わせが人気があったように思います。

 

次は,キリスト教徒の方へのカード。

キリスト生誕のシーンやマリア様の絵が描かれており,中には聖書の一節がプリントされています。親戚や信仰が厚い方にはこのカードを使います。もちろん,他の宗教の人には送ることができません。

 

そして,普通の既成のクリスマスカード。

他の宗教(イスラム教徒や仏教徒など)の方には,Merry ChristmasではなくHappy HolidaysやSeason’s Greetingなど一般的なものを選びます。相手がキリスト教と明らかにわかっている場合は,やはりMerry Christmasです!

 

既成のカードの内側は,今年は手袋のダイカット(Taylored Expressions)をつけました。

このサンタの手袋もとにかく大量生産(60組くらいか)。4枚のパーツを糊付けし,紅白の紐をつけています。同じパーツが大量に必要になることもわかっているので,最近出たばかりの新商品を使うことはできません…。クリスマス前ギリギリに考え始めるとあせってやっつけ仕事になってしまいますから,大量に書くカードは数か月前から考えて少しずつ準備しておく必要があります。

 

英文・アラビア語文のメッセージを書くのは主人ですが,ものすごい集中力で速い!その横が私が封をして切手&アドレスシールを貼っていきますが追い付かないくらい。ヨーロッパやカナダ方面は既に郵送終了。郵便事情が素晴らしい日本へは(文も私の担当)小包も含めて来週末までには完了予定。アメリカ国内はカリフォルニアなど遠い州から順に郵送し始めています。毎日10通以上投函していき,毎年12月10日頃にはすべて終わっています。場所に応じて投函日を調整する投函計画が重要になってきます。

 

毎年この時期になると日本の年賀状のシステムの素晴らしさをあらためて思います。12月上旬の投函だろうが12月下旬だろうが,きちんと元旦に配達される…!こちらでは,早く出せば早く届き,当然クリスマス間際になって投函すると25日は祝日ですから郵便配達はなし。今年は24日が日曜なので,遅く出せば26日以降に届きます。クリスマスが過ぎてもカードは届きますから3週間以上もカードのやり取りをすることになりますが…ぽつりぽつりと届くカードを受け取る楽しみはあります。ハガキではなく封筒に入れる分手間はかかるけれども,この手間こそが伝統的なよさであり,個性発揮の場であると思います。