ペーパークラフトで使うダイカット(Die-Cutting)についての特集号です。
といってもこの雑誌はずっと前のもの(2012-13年)で,既にこのPaper Crafts社も廃刊になっていますが…。最近はネットに押されてか,よい雑誌の出版物を見なくなりました。情報が溢れすぎているので欲しいものだけをさっと見たい時には便利ですが,欲しくない情報から思いがけず得るものもたくさんあるので,やはり1冊まるごとで見たいですね。しかし,紙の冊子でもどれもページ数も内容も薄っぺらく掲載作品自体にもあまり魅力を感じなくなってきているので,自分の趣味が時代の流れに合っていないということでしょうかネ…。
Paper Crafts社の雑誌は掲載作品数も多く,すべて作り方・道具名・材料名が記載されていました。特に楽しみにしていたのが,作者によるTip(作り方のヒント)のコメント欄。アメリカにしては珍しく(?),かゆいところに手が届きそうなヒントが書かれていました。たくさんのメーカーの道具や材料が使われており,機能などの比較表もついているので,いろいろ検討してから購入することができました。
掲載作品もパッと見て「何も新しいことはなく簡単そう」と思っても,よく読んでみると知らない材料が使われていたり,アイデアあふれる作り方であったり。昔のクラフト雑誌は,読めば読むほど学びがあります。
最初は「これはメーカー名?それとも商品名?」とか「インチってピンとこない」と戸惑っていたけれど,いろいろクラスを受講して先生に聞いたりお店で見たりするうちに,雑誌で使われている用語もわかってきました。初めて受けたクラス名には”Hero Arts Cards”と書いてあって,「英雄ものかな」とぼんやり思いながら参加したものです(笑)。Hero Artsは,主にスタンプを出しているメーカー名です。
全くの初心者向けの雑誌ではありませんが,本場アメリカではどういう作品があるのかな…と眺めるだけでも参考になると思います。
ダイカットの種類も様々ですが,スタンプとセットになったものもたくさんあります。セットとはいえほとんどが別売で結構な値段なので,割引券を使って買います。ブロックにスタンプを貼り付け,インクを探し,色を塗って,ダイカットをする…やっとできた小さなパーツを使ってカードを作り,スタンプ類の片付けをする…となると1枚のカードにかなりの時間がかかります。スタンプとセットになったものは,道具を広げるスペースや時間があっても,はまってやるぞ,という意気込み,そして心の余裕が必要なんですよね…。
ダイカットのみで仕上げた作品は立体的で豪華になりますから,カードやスクラップブッキングはもちろん,壁に飾るものや記念のプレゼントにもぴったりです。一方,スタンプはゆっくり時間をかけてやるのが楽しみであり,平面的なので郵送料金も安く消耗品としてのカード類に適していると思います。