昨年の大統領選に続いて,またもや主人が「ワールドシリーズの第7戦目の結果はわかっているから見なくてよい」(今回も同じく予言通りの結果に)と言ってきた。…つまり,10時から始まるDoctor Xが観たいから!あらすじの推測はできても一人では詳細の理解はムリなので,同時通訳の私も一緒に観るハメになる…。日本でも高視聴率のドラマらしいが,夫も大ファンだ。
さて,ハロウィンにちなんでか,10月号のWriter's Digestにおもしろい記事が載っていた。
それは…「墓場で小説を書いてみよう」というもの!
「ユニークな登場人物にはそれ相応のユニークな名前が必要だから,墓石からいい名前を見つける」というのである。それなら電話帳でもいいんじゃないかと一瞬思ったけれど,アメリカの墓石には名前だけではなく生前の仕事やどういう最期だったかなどの記録も刻まれているからとある。想像力を掻き立てられ,しかも非日常的な場所で静かだから,とも。主人とも「ふ~~~む,そうきたか!」と驚きつつも,「墓地で書くという発想自体が小説家らしい」と納得。
日本の墓地のように家ごとに敷地が区分されていないから,自由に他人の墓石も拝見できることはできる…しかし…。
ハンガリーのブダペストに主人の親戚のお墓参りに行ったことがある。左右を墓地ではさまれた坂をのぼって進んでゆくのだが,とにかく広大な墓地だ。事務所で地図を見て位置を確認してからでないと絶対にたどり着けない。
墓石もアメリカのように小さいものではなくとにかく大きい!巨大!墓石はマリア様や聖書をかたどったものなど,装飾的で豪華。美術館で芸術品を見ているかのような感じ。映画「オペラ座の怪人」(2004年)でクリスティーヌがお父さんのお墓を訪れた時の,まさにあのような墓地。文字通り,別世界だ。(観光ではないので人様の墓石は撮影しない。)
確かに,あのハンガリーの墓地のような場所ではストーリーが浮かんでくるというのはわかる。静かなので集中できるというが,人目が気になって集中できないだろう…。