「魔女の実験室」に引き続き,「吸血鬼の寝室」(Count Dracula's bed room)が完成!部屋シリーズ(4×4×5インチ)の第四弾です。
副題はThe skeleton in the closet(笑)。「どんな人にも他人には言えない家庭の秘密がある」(表面だけ見て人をうらやむな)というこのことわざ…主人に言われたことで知った気に入っているフレーズです。英語にはおもしろいフレーズが本当にたくさんあり,そのフレーズから作品が生まれたりします。去年から「ハロウィンにはこの副題で棚を作る!」と心に決め,ようやく実現しました。
カーテンのダイはTake the Stage(MFT)です。劇場を作るダイなのですが,窓や天蓋付きのベッドなど利用価値は大きい!!
床はビロード風(Flock)の柄紙。フェルトを粉状にしたものはFlockと呼ばれています。壁はエンボス加工。棺桶にはバラの花をぎっしり敷き詰め,両脇にはろうそく。棚の中には骸骨,そして上には血(ワイン?)のボトル。同居するコウモリ。ベッドの下には秘密の地下室に通ずるのか,謎の鍵。棺桶の上の壁には口髭と蝶ネクタイの額縁を飾り,持ち主を思わせる…。見る角度によって絵が変わるLenticular(レンチキュラー)レンズと呼ばれるフレームも壁に飾りました。
外側は一面墓地で,スタンプしたのはDraculaの墓石。Fangs for the memories!Fang(牙)と彫ってありますが,Fangs はThanksにかけているんですね。この作品は,ドラキュラ伯爵はとうに亡くなっているのに,寝室だけはそのままでコウモリが主人の帰りを待っている…というコンセプトです。
作り上げるのは本当に楽しかった!!!何しろ身分の高い伯爵なので,格調高く整然とした部屋を!失礼のないように(笑)!と思って作成。深い赤や黒,金銀などで豪華さを出しました。
ちぎれた腕や飛び出た目玉といった「恐い」ものではなく,これはFunny Scary(おもしろい怖さ)の類です。でもまあ…あまり,というか絶対に人気がないと思うので(笑),私個人用です。
いろんなメーカーのダイや紙,既成のパーツ等を使いました。ダイだけでも,Impression Obsession,MFT(Die-Namics),PTI,Hampton Art,Tim Holtz,Spellbinders,North Coast Creations…と7社も使用。この作品のために新たに購入したダイはなく,手持ちのものから探し出しました。使えるダイを探し出す過程も非常に楽しい!
作り始めてから完成まで1か月半もかかりました。いろんな作品を並行してだらだらとやるため作りかけのモノがあまりにも多く…最近はとにかく「完成させるか処分するかどちらかに!」と言い聞かせています。興味がなくなったアイデアやどこかで見たようなものは思い切って処分しないと…!
ドラキュラと言えば,ルーマニアのドラキュラ城として知られるブラン城。2009年に主人の従弟とその奥さんと一緒に行ったのを思い出します。彼女の従姉が近郊のブラショフという街に住んでいたので,お城に寄ってからご自宅に宿泊させてもらいました。結構急な坂を歩いて上るので高齢になってからではいけない感じでしたが,ふもとから見てもとても美しいお城でした。この作品を送ろうかしらね…?