「See you later.(後でね)」というのは別れる時によく使うあいさつ。

 

随分前のことだが,仕事場でアメリカ人のスペイン語教師がSee you Laterと言って部屋を出て行こうとしていたので,「今日はまだ他にもクラスがあるのね?」と尋ねた。すると,「ないよ(何故そんなことを聞くのかという顔で)」という返事が返ってきた。「Laterは日本語でいうとその日のうちの数時間後を指すものなので,同じだと思い込んでいた」と話した。

 

英語が全くわからない状態で移住してきたベトナム人の友人は,移住当時の頃のことを振り返って,「アメリカ人の友人にSee you laterと言われたから,その場でずっと待っていたんだよ。結局来なかったんで自分の誤解に気づいた」と笑いながら話してくれた。私と同じように思い違いをしている…!

 

つまり,Laterはその日だけではなく,次会うまでの「後日」や「近いうちに」という意味。日本語で「またね」と言われればそう解釈するが,「後で」と言われたらその日のうちにと思ってしまう。明日だったら「また明日ね」だし,不確かな場合は「また今度」とか「近いうちに」になる。See you next timeやSee you soon,See you aroundなどいろんな言い方があっても「今日ではない」とわかるが,See you laterと言われればどうしても「数時間後に」と脳が反応してしまう…。

 

英語の単語や文の意味そのものは知っているつもりでも,実際は理解していないことが多い。日本語をそのまま英語に置き換えようとするから,勘違いしたりしっくりこなかったりして,自分で積極的に使うには至らない。肩こりもshoulderではなくstiff neckというけれど,「でも,首じゃないんだよねー」と思ってしまうし…肩こりのように凝り固まった頭をほぐさないといけないか。