雪が終わったかと思ったら,ミシガンは竜巻の季節。

 

先月フィギュアスケーターの浅田選手が引退を発表しましたが,「オズの魔法使い(The Wizard Of Oz)」の音楽に乗せて滑った演技を思い出しました。16歳の彼女が愛犬を抱えて滑った演技のかわいらしさといったら…!

 

映画The Wizard Of OzのDVD,久しぶりに観たくなりました。

このオルゴール(Music Box)は渡米して間もない頃に購入したもの。底面の直径が6インチ(約15㎝)なので,結構大きいですね。

スノーグローブ(Snow Globe/Water Globe)というものはあまり好きではなく,しかも「ドロシーのスカートが水色のギンガムチェックではない…」と一瞬躊躇しましたが,やはりいい!竜巻の雰囲気と思い出の色に,セピアカラーはぴったりです。

 

ちゃんと愛犬トトも抱いているし,何よりデザインが凝っている!ねじを回すためにオルゴールをひっくり返すとフレークがドーム中に広がり,モンブランのクリームのように細く渦巻くトルネードの上の家の周囲がキラキラに。

 

スノーグローブと言えば,こちらに遊びに来ていたうちの両親が日本に帰国する際の空港でのことを思い出します。持ち込み荷物検査で,母のバッグに入っていた小さなナイアガラの滝のスノーグローブが持ち出し禁止に。幸い,私も通訳の付き添いでゲートまで同伴することになっていたので,すぐにゲートの外でこちらの様子を見ていたうちの主人に手渡すことができました。液体といえば液体ですが…。

 

さて,このオルゴールの曲はゆったりした「虹の彼方へ」ではなく,「It really was no miracle(奇跡じゃないわ)」。竜巻にマッチしたテンポの曲です。映画での歌詞も,韻を踏んでいてとても楽しい!

 

うちには,オルゴールが3つあります。寝室に2つと来客用の寝室に1つ。2つは誕生日プレゼントでした。オランダ商人の絵がついた黒塗りのねじ回しオルゴールのメロディは,映画Love Storyのテーマ曲。そして,手でハンドルをくるくる回すオルゴールは,It's a small world(小さな世界)。

 

何でもデジタル化されている今日,もはや手動式オルゴールは古臭いものなのかもしれません。でも,オルゴールの響きはノスタルジックで,ねじが回っている間だけの短い時間だけ聴ける…とてもぜいたくに感じます。

 

子どもの頃は母のオルゴール箱を開け,「乙女の祈り」を聞くのが本当に好きだった。お風呂から出た母が顔にクリームを塗っている横で,ふとんに寝そべりながら繰り返し聞いていました。

 

ハウステンボスに行くたびに寄っていたオルゴール館。今はもうないのかもしれませんが…。特別な日のプレゼントにオルゴールを贈るのはいいなと思います。