アメリカでHandmade(ハンドメイド/手作り)と彫られたスタンプは,よく見かけますが,これは…まさかの日本語で「手印刷」(笑)。

下にHand Stampedという英訳がついています。「手印刷」の字体も手書きっぽい。「手」の縦棒がまっすぐなのも,ていねいに書こうとしてまっすぐになってしまったという感じがして,ナンかいい…!

 

残念ながら,アメリカで2001年に出たものなのでもう入手はできません。でも,手作りのカードをうちに持って来て頂ければ,このスタンプをお使いになれます。

 

それにしても,「手印刷」とは。「手押(し)」だと手押し車みたいですし,「押印(捺印)」は名前だけにしか使えないようで堅い。「手作り」はあまりにも一般的過ぎるということで,スタンプに特化して「手印刷」なんですかねぇ。「手印刷」というゆるい言葉は,カードに遊び心をプラスしてくれます。

 

日本語で考えると…ふぅむ…機械を使わない手刷り。インクをローラーで延ばして版面に紙を乗せ,馬簾(バレン)でこすって写し取る紙版画みたいな感じか。印鑑なら「手印鑑」となるのでしょうが,サインの代わりのものではないので「手はんこ」…?中国語では「手印刷」という言葉が存在するのかはわかりませんが,中国語ともとれそうでよし。

 

ところで,あの竹の皮でできた馬簾って文具店にバラ売りで置いてあるんでしょうか。小学校の図工室でしか見たことがない馬簾を,個人で所有している人がいたら驚きますが…。大判のスタンプの場合,スタンプ面の上に紙を乗せてこするので,馬簾があったら便利かも…ちまき用の竹の皮はあるので,それらしきものを作ってみようかしら。