「ミシガンの家シリーズ」第2弾です。

 

テーマは「春」。底辺は4×5インチ(約10×12.5㎝)。高さは煙突まで入れて約4インチです。

庭には,立体的な木箱のプランターに花。周りにはチョウチョ。玄関先にはワンちゃんがお出迎え。裏には,左右対称にフェンスと木の茂み。

 

使用したのはAuthentiqueのイースター用の両面プリントの柄紙。母の日っぽい柄ですし,4月~6月上旬の作品としてデザインしました。花柄の面を庭に,ピンクの幾何学模様を地下に使用。細かい模様なら他の花柄の紙でもできますね。

 

屋根の色を変えれば全く違う印象になりますが,サンプルでは赤にしています。犬や花,木の色なども変更できます。

 

地下を開けると…チョコレート(Ferrero Rocher)が2粒。ふたは,ぱたっと音を立ててぴったり閉まります。さらに,煙突をくり抜いているので煙突の穴から中のお菓子がちらりと。

6インチ(約15㎝)四方,つまり折り紙の大きさを超えるとかわいさがなくなると感じています。大きい作品は作りやすいかもしれませんが,完成後は壊れやすい。小さくても増えればあっという間に場所をとるし,日本に持って帰ったり(郵送で)プレゼントしたりするには丈夫でコンパクトなものがベスト。飾り物は,単調なデザインではなく見飽きない作品,そして流行に左右されないということが大事だと思っています。「小さいのにさらに細かくできている!」や「がんばって作った!」というのが達成感や満足感,ひいては作品を大事にする気持ちにつながるはずです。

 

最も工程が多い(忍耐を要する)のは,壁から屋根にかけての立体部分。わかりやすい数値を計算してテンプレートを考え出しています。慌てず落ち着いて手順通りに作り進めば,難しくはありません。自宅クラスでは,希望者にはテンプレートを差し上げます。

 

テレビジャパンの家のリフォーム番組で,釘を使わずに柱や梁を組んでいくのを見ていた主人は,いつも感動しています。そこで,「糊に頼らずに組んで固定してみたい」と,床部分は切り込みで接続してみました!

 

「工程が多い」のは裏を返せば,「作りごたえがある」(→満足感)ということです。アイデアやテクニックも満載の作品に仕上げたので,「素早く組み合わせてオワリ」ではなく学ぶことが多いと思います。

 

最初のアイデアから完成まで集中して丸3日かかりました。器用で賢い人はもっと早くいいのができるのでしょうが…。「時間がかかっても何もいいアイデアが浮かばないし,いいのができない」と主人にこぼすと,「そんなのは言わなくてもわかっている」と一蹴。2時間くらいかかってようやく小説が1ページ書けた,という生みの苦しさを知っているからこその言葉でしょう。

 

最初のクラスにおいてはダイカット済みのパーツを使っても2時間はかかった作品なので,改善を加えて(こちらで準備する部分を多くする)簡単にできるようにしています。

 

細部の美しさに徹底的にこだわって丈夫に仕上げています。作っても・贈っても・飾っても楽しく,ご褒美(?)のチョコレート付きです!