アメリカの店のカード売り場には,実に様々なカードが並んでいます。

 

家族向けのバースデーカードだけでも,両親・祖父母・兄弟姉妹・子ども・義理の祖父母,そして異父母兄弟のまであるから驚きです。さらに,年齢まで印刷されているものも多いので,選んだ1枚はカスタムメイド(オーダーメイド)さながら。

 

さて…これは数年前にうちに届いた誕生日カード。

誰の誕生日でもないのにと思ったら,中には大きな9の数字と共に,Happy Birthday to your mattress!という文字が(笑)。「あなたのマットレスさん,9歳の誕生日おめでとう!」とマットレスを購入した家具店からのカードでした。

 

そうなのか,マットレスの寿命は9年なのか。このカードの受け取り主は,普段は誰も使わない客間のマットレスですから交換する必要はありません。きちんと9年前の購入記録が保管されているのですねぇ…。

 

それにしても,驚くのがマットレス店の多さ。上にかける毛布や布団は普通のデパート内で売られているのに,マットレスは独立した専門の店舗を構えています。そんなに売れるものなのかわかりませんが,人通りの多そうな市街地でよく見かけます。

 

アメリカでは,上にかける毛布や布団よりも下に敷くマットレスの方が重要視されているということでしょう。日本では,収納のことも考えてベッド枠には引き出しがついているものも多いと思いますが,うちではベッドに分厚いマットレスを2枚敷いています。これだけ厚いので床やカーペットに直にマットレスを敷いている人もいますが,湿気などで床を傷めるのでやめた方がいいようですね。

 

それから,軽くて暖かな羽根布団ではなく,アメリカ人の友人宅で見たのはHeavy Blanket(そのままのネーミング!)という高価で重い毛布。薄いのにずっしり…!体重に合わせて重さを選ぶということですが,冷たい足もぽかぽかになるのだとか。体が凝りそうな感じがしますが,元は医療用だったそうで,抱いて寝ることからリラックス効果も高いようです。

 

うちの父などは「重い布団でないと暖かい気がしない」と言っていましたが,寝相の悪い私にはある程度の重みは必要…でもヘビーブランケットは本当にずしっときて…買うことはないでしょう。