明日(2月28日)はFat Tuesday。ポーランド系の揚げドーナッツ(ポンチキ)を大量に食する日なのだが…中のジャムやクリームもたっぷり詰まっていて,かなり甘い。こってりしているので,とても丸1個は食べられない。ものすごくお腹が空いているか,しょっぱいものを食べたあとなら,おいしいと感じるだろう。

 

ポーランド系のアメリカ人(母がポーランド人)に,ポンチキは食べるかどうか尋ねてみたら,「嫌い」と一言。まあ…日本人が皆餅やあんこ,寿司が好きという訳ではないからね…。

 

こういう時に,よくPeople are peopleと言う。そのまま,「人は人」ということ。「日本人はみんな寿司が好き」というステレオタイプの発想ではなく,「一人間なんだから,好きな人もいれば嫌いな人もいるでしょ」だ。驚くことはない。

 

ドーナッツといえば,子どもの頃,友達と「ねえねえ,ドーナツって言う?ドーナッツって言う?」と聞き合ったことを覚えている。

 

同様に「スパゲティかスパゲッティか」と聞かれた時,「…スパゲッティ」と答えたことを覚えている。本当はスパゲティと呼んでいたのだが,「スパゲッティの方がおしゃれな響きだ」ということを感じていたから。こういう質問をしてきた友達も,そう思っていたのだろう。

 

父親は,確か「スパゲテー」のような発音をしていたと思うが,これは論外。

 

当時は,ドーナッツやスパゲッティが英語に近い発音だからという発想もなく,おしゃれかどうかというのがポイント。例えインスタントのスパゲティナポリタンであっても,だ。田舎の小学生の会話で,今思うとバカバカしいが何か切ない…。

 

そういえば,先日小学校で3年後の英語教育(高学年で読み書き・評価が導入される)のニュースをテレビで見た。日本人の先生がWhat's this?と尋ねて,児童が一斉に「イッツア ドーナッツ!」と元気よく答えていた。ああ,よりによって単語がdonutの場面だなんて…まあ,I have a apple(正しくはan apple)よりはましなのかもしれないが。ツはdonutの複数形donutsの語尾のtsの音。単数ならば,ツではなくトに近いので,むしろドーナットに聞こえる。カタカナが「ドーナ(ッ)ツ」なのでやむをえないが,外国人講師に発音してもらうなどして違いなどを聞き分ける耳の訓練をするのが必要だと思う。

 

明日は大量のドーナッツを食べる日だから,単数形でドーナッツを食べる人はいないだろう。