タイトルをタイプしながら,「『し』と『お』を逆に読み違える人が多いだろーなー」と危惧しましたが,大丈夫でしたか???
…「しおり」です。
日本人にも身近なペーパークラフトといえば,しおり(Bookmark)でしょう。折り鶴と並んでポピュラーな紙作品。
典型的な手作りしおりは,長方形の紙にパンチで円く穴を開け,リボンを通すというもの。誰でも思い浮かぶ「しおりといえばこういう形状だ」というこのワンパターンのしおりは,大人のペーパークラフトではなく子どもの工作の範囲のものだと思います。
実際に使っている人は見たことないし,私も使っていません。私が何故使わないかというと,まず紙やリボン部分が分厚くて本のページを傷めてしまうと思うから。大切にしているのはしおりではなく,本の方です。
ペーパークラフトでこのタイプのしおりを作るとしたらどうなるか。
スタンプは耐水性のStazOnのインクならいいけれど,それでもインク面がページに触れるのは好きではありません。マーカーによる着色も然り。スタンプしてヒートエンボスしたものならばOKですが,そこに厚さが出ます。
ラミネート加工したものは厚くなりますし,あのプラスチックのツヤは温かみのある紙の手作りを台無しにしてしまいます。
ダイカットしたパーツを貼り重ねれば,もちろん厚みが増します。それに,乾燥させたといえ糊づけしたものを本に挟むのはちょっと抵抗があります。
日本風に折り紙やら姉様人形を貼ったりするのも文化紹介なんかを兼ねて外国の人にはいいんですが…折り重ねればかなり厚くなっているはず。
手作りしおりというものは,あくまでも「プレゼントにするための手作りしおり」であり,実用性は想定されていないように思います。
私が好きなしおりはというと…書店で文庫本を購入した時についてくるつやがある薄っぺらい長方形の紙片のもの。宣伝文字が入っていても構いません。
ハードカバーなどの付属のしおり紐は,読んでいる時に下から垂れてきたり先端がほつれてきたりしてうっとうしい…ページの中ほどではさみで切り落としてしまいたいくらい。
そこで,「実用性のあるしおり」を作って紹介していきたいと思います。