6月は結婚式のシーズン。ということで,随分前に作ったスクラップブッキングのウェディング・ギフトを紹介します。


披露宴のウェルカムコーナーに飾る12インチ(約30㎝)四方の額縁作品です。

日本に住む親族の結婚式のためのサプライズギフトとして制作しました。本人達には内緒で,ブライダルプランナーの方に,「2人一緒の写真を撮ってメール添付で送信して欲しい」とお願い...怪しまれずにさらっと撮影してもらうのは難しいと思いつつ…。

 

写真がなかなか送信されてこない...頼んだのもギリギリで間に合わないかもと心配になり,先にデザインを考え始めました。バレンタインも間近だったこともあって,赤やピンクを基調にしたハートや天使のレイアウトをぼんやり考えていたら…

 

送信されてきたのは,茶色や青系の服の写真。背景のロビーの色は,落ち着いたこげ茶色や渋い黄色…。よって,見た瞬間,全部変更。

 

濃紺など青をベースにして考え直し,急いで2日で完成させ郵送しました。スクラップブッキングは写真がないとできない,裏を返せば写真があれば一気にできたりします。

 

上方には2人の名前。日本語では,Kentaro&Yumiのように男性が先ですが,英語ではレディファーストで女性が先のものが多い!女性の名前は短いものが多いので,先に書くと収まりがよいと思います。

 

MarchのMは苗字のイニシャルでもあるので,中央に配置。

 

2人の写真の下には,おめでとうのメッセージを書き入れました。

 

ベースの紺色の紙は,和紙のようなクレープ風の加工が施されています。ふわふわとした柔らかさと立体感もあって,全体的に格調高くソフトな印象に。

 

文字は,Spellbindersのダイを使用。かなり古いダイ(2007年頃購入)なので,もう廃版になっているでしょう...。

 

巻き花は大量のダイカットで制作。色は,白(光沢入り)・青・黄色の3色で,花の種類も4つほど。春なので,右下はシロツメクサ。黄色はタンポポ。デイジーに,ラナンキュラスをイメージした花も入れました。葉っぱも4種類くらい混ぜています。

 

デイジーの葉にしているのは,Martha Stewartのパンチ。パンチはほとんど使いませんが,この葉とオーソドックスなレースのパンチだけは手放せない。葉の方は,これまでに数百回はパンチしています。

 

小さな花は光沢紙を使って2重に固く巻き,ブーケのように中央を盛り上がらせて束にしました。大きくレイヤーが少ない花は,貧相で安っぽく,そしてダサくなりますからね...。ザ☆工作の域を超える大人のミニチュアサイズは,見飽きないと思います。

 

チョウは,Memory Boxのダイ。Memory Boxは,繊細で美しい花やチョウのダイが多く,このチョウもかなり使い込んで年季が入っています。

 

チョウの羽ばたきや,巻き花,ワイヤー入りのオーガンジーのリボンなどを使っていますので,かなり立体的です。ただ,立体のやり過ぎや写真を生かせないほどあれこれ装飾を施すのはいいレイアウトとは言えません。

 

糊をしっかりとつけ,ガラス付きの専用立体フレーム入れて,梱包材と段ボールで覆ってから日本に郵送しました。


立体的なスクラップブッキングは気合を入れた記念品に最適。綴じるアルバム用には立体的な装飾は不向きなので,結婚式などの大きなお祝い事のための飾る1枚がいいですね。


写真の後入れ,つまり後で写真を選ぶと,事前に(誰かが)作ったレイアウトと合わず,残念な結果になります。当然ですが,写真ありき!写真が主役!レイアウトはその引き立て役です。「いい写真じゃなかったから...」と,撮影技術やモデルのせいにして納得させてはいけない!写真に合わせたレイアウトにしていないのが問題だと思います。


プランナーさんには,式が終了した後にお礼の贈り物(イースターのチョコレートと壁飾り)を郵送しました。複数回に及ぶメールの交換で,本当にお世話になり,感謝のひと言に尽きます!