(続き)地下室のドアを開けたら,シュルルル~という嫌な音が…。おふろの水栓の奥からも微音がしていたので,絶対に関係あると思って階段を下りていくと…洪水!
といっても,ぬるま湯が広範囲にわたって流れ出ていて,ぞうきんで搾り取れる程度の浸水。しかし,火のついたボイラーからはぬるま湯がトト~ッと絶え間なくしたたり落ち続けている…。
どれかレバーをひねらねば!と焦るものの,水道の元栓を止めた状態でガスはつけっぱなしで大丈夫なのか…?とにかくガス爆発でもしたら怖いと,困った時の何でも屋さん(隣家の息子さん)に電話。彼は普通の修理屋や店の半額程度で何でもやってくれる。
アメリカでは,日本みたいにプロパンガス屋さんや電気屋さんが何でもやってくれるわけではないので,個人の「Handy man=何でも屋さん」が数多く存在する。
話は飛ぶが,2か月前におふろのタイル張りを業者に頼んだら「狭すぎるからしない」と断られた。「自分ですれば?」というのである。アメリカは,中古で家を購入して修理・改築するのが一般的。ホームセンターで道具や材料を購入して自分で内装をする人も多いが,うちはムリ。高額な工具を買って「例え下手でも自分でやったのなら愛着がわく」とはならないので,プロにお願いするしかない。タイル張りは何でも屋さんにやって頂いたが,結果的にはよかった!
話を戻して…
洪水がカリフォルニアだったら,罰金ものか。慢性の水不足で,芝生等に水をやりすぎたら罰金だと聞く。
幸い,うちの地下室はコンクリートの打ちっぱなし。新築で13年前に購入した自宅は,先月初めて地下室の荷物をすべて奥の方に移動。段ボール捨てやコンクリートの掃き掃除をして,Labor Day(9月5日)にはまた元の位置(階段に近い方)に荷物を戻すつもりが,面倒でそのままになっていた。
その水浸しの場所には,先月まで段ボール箱にクリスマスの人形(布・木製)やガーランド,専用バッグ(水が染み込む)にはツリーの枝などがどっさりおいてあったのだ。
さらに言えば,先月「掃除に使うかもね」とコンクリート用の水拭きモップを買ったばかり。
まるで予期していたかのようで…ちょっと不気味…。
翌日,Lowe'sで購入した新品のボイラーをトラックに積んで何でも屋の彼はやって来た。「2人で抱えるように」と注意書きのある重いボイラーなのに,細身の彼はよいしょと一人で抱え地下まで下りて行った。
ボイラーは10年くらいで寿命になるらしいのだが,また水漏れしたらイヤだから「早めに交換というのは?」と聞いてみた。しかし,「それは勧めない。壊れたら換えるのでOK」だと言う。つまり,また水漏れするということか??
水漏れするとわかっていながら防ぎようがないというのが,何とも解せない。「地下室が洪水でカーペットをすべて交換して2000ドル(約20万円)の損害」や「乾燥させるために大音量の大型扇風機を何日も回した」,「冬場に家を数日間空けていたら,水道管が凍り破裂して大洪水」など,本当に皆何かしら水漏れでは苦労しているというのに…。
アメリカの家にはかなりの数の火災報知器が取り付けられているし,うちには一酸化炭素中毒の警報機も付けている。しかし,破損するとわかっている装置を水漏れするまで待つという不安は解消されないのか?
アメリカの家は,セントラルヒーティング・エアコン(全室暖房・冷房)・衣類乾燥機・屋内車庫と便利なんだけれど,メンテナンスは非常にお金がかかる。外観(芝生・樹木・外壁等)を美しくするのはもちろん,中もきちんとしておかないと,家の資産価値が下がってしまう。自分さえよければ汚くてもいいという問題ではなく,家の評価が下がれば燐家にも迷惑がかかる。Home Developmentは気が抜けないのである。
修理屋の彼は,「水というものはよくも悪くもなり得る。洪水は困るが,人間には適度な湿度も必要だし」と湿度計を見ながらぽつりと言った。
そういえば,ス―セントメリー(Sault Ste. Marie/スペリオル湖とヒューロン湖をつなぐ世界最大級の運河にあるロック)で船に乗ったときのこと。大きな観光船が水位の異なる運河の間で上下するのだが,ある男性が私に「水の力よりすごいものって知っている?」と聞いてきた。「さあ…?」と首をかしげると,「それは…『愛の力』!」と彼は言った。ちなみに,主人ではない(笑)。
といっても,ぬるま湯が広範囲にわたって流れ出ていて,ぞうきんで搾り取れる程度の浸水。しかし,火のついたボイラーからはぬるま湯がトト~ッと絶え間なくしたたり落ち続けている…。
どれかレバーをひねらねば!と焦るものの,水道の元栓を止めた状態でガスはつけっぱなしで大丈夫なのか…?とにかくガス爆発でもしたら怖いと,困った時の何でも屋さん(隣家の息子さん)に電話。彼は普通の修理屋や店の半額程度で何でもやってくれる。
アメリカでは,日本みたいにプロパンガス屋さんや電気屋さんが何でもやってくれるわけではないので,個人の「Handy man=何でも屋さん」が数多く存在する。
話は飛ぶが,2か月前におふろのタイル張りを業者に頼んだら「狭すぎるからしない」と断られた。「自分ですれば?」というのである。アメリカは,中古で家を購入して修理・改築するのが一般的。ホームセンターで道具や材料を購入して自分で内装をする人も多いが,うちはムリ。高額な工具を買って「例え下手でも自分でやったのなら愛着がわく」とはならないので,プロにお願いするしかない。タイル張りは何でも屋さんにやって頂いたが,結果的にはよかった!
話を戻して…
洪水がカリフォルニアだったら,罰金ものか。慢性の水不足で,芝生等に水をやりすぎたら罰金だと聞く。
幸い,うちの地下室はコンクリートの打ちっぱなし。新築で13年前に購入した自宅は,先月初めて地下室の荷物をすべて奥の方に移動。段ボール捨てやコンクリートの掃き掃除をして,Labor Day(9月5日)にはまた元の位置(階段に近い方)に荷物を戻すつもりが,面倒でそのままになっていた。
そして…信じられないことに,そしてありがたいことに,地面がゆるやかに傾斜していて何にも置いていない方に水(ぬるま湯)が流れていたのである。
その水浸しの場所には,先月まで段ボール箱にクリスマスの人形(布・木製)やガーランド,専用バッグ(水が染み込む)にはツリーの枝などがどっさりおいてあったのだ。
さらに言えば,先月「掃除に使うかもね」とコンクリート用の水拭きモップを買ったばかり。
まるで予期していたかのようで…ちょっと不気味…。
翌日,Lowe'sで購入した新品のボイラーをトラックに積んで何でも屋の彼はやって来た。「2人で抱えるように」と注意書きのある重いボイラーなのに,細身の彼はよいしょと一人で抱え地下まで下りて行った。
ボイラーは10年くらいで寿命になるらしいのだが,また水漏れしたらイヤだから「早めに交換というのは?」と聞いてみた。しかし,「それは勧めない。壊れたら換えるのでOK」だと言う。つまり,また水漏れするということか??
水漏れするとわかっていながら防ぎようがないというのが,何とも解せない。「地下室が洪水でカーペットをすべて交換して2000ドル(約20万円)の損害」や「乾燥させるために大音量の大型扇風機を何日も回した」,「冬場に家を数日間空けていたら,水道管が凍り破裂して大洪水」など,本当に皆何かしら水漏れでは苦労しているというのに…。
アメリカの家にはかなりの数の火災報知器が取り付けられているし,うちには一酸化炭素中毒の警報機も付けている。しかし,破損するとわかっている装置を水漏れするまで待つという不安は解消されないのか?
アメリカの家は,セントラルヒーティング・エアコン(全室暖房・冷房)・衣類乾燥機・屋内車庫と便利なんだけれど,メンテナンスは非常にお金がかかる。外観(芝生・樹木・外壁等)を美しくするのはもちろん,中もきちんとしておかないと,家の資産価値が下がってしまう。自分さえよければ汚くてもいいという問題ではなく,家の評価が下がれば燐家にも迷惑がかかる。Home Developmentは気が抜けないのである。
修理屋の彼は,「水というものはよくも悪くもなり得る。洪水は困るが,人間には適度な湿度も必要だし」と湿度計を見ながらぽつりと言った。
そういえば,ス―セントメリー(Sault Ste. Marie/スペリオル湖とヒューロン湖をつなぐ世界最大級の運河にあるロック)で船に乗ったときのこと。大きな観光船が水位の異なる運河の間で上下するのだが,ある男性が私に「水の力よりすごいものって知っている?」と聞いてきた。「さあ…?」と首をかしげると,「それは…『愛の力』!」と彼は言った。ちなみに,主人ではない(笑)。