アメリカの現地校の学年末が間近ということもあり,カードやギフトなどの準備をなさっている方も多いでしょう。

「ギフトと日本人の贈答の慣習」(2015年12月4日の記事)でも書きましたが,学校の先生に義務的に贈りものをする学校もあるようで…。

そうでない場合は,進学するとか本帰国するとか,長い間お世話になったとか何か特別な節目であれば,お礼を伝えることはよいと思います。贈り物は,負担と感じずあくまでお礼を形にするというポジティブな気持ちからであるべきですね。

うちの学校区では,5月のTeacher Appreciation Week (and Day)「先生に敬意を表す週・日」の存在を知らないご家庭も多いかと思われます。よって,これまでに一度も生徒個人から何かを頂いたことはありません。金品・物品はもちろん,カードもなし。ましてや各家庭に「今日は先生に花(その他金品)を持ってくる日」というお知らせはなく,PSTA(Parent-Student-Teacher Association)が役割をまとめて担っています。

ちなみに,Teacherというのはもちろん教員のことで,言語アシスタントとして雇用されているパラエデュケーター(para・教員資格は不要)とは,雇用形態・権限,立場も全く異なります。パラのことをTutor(チューター・個人指導者)と呼んでいる人もいます。話はそれますが,パラの方に学校の運営や教師の指導法が悪いなどと日本語で訴えても,改善は難しいでしょう。主人はかつてパラの採用・面接をしていましたが,パラには独立した指導力ではなく縁の下の力持ちのような資質が求められると思います。

現地校の先生にカードを送る場合,黄色のスクールバスやリンゴなどアメリカの学校のモチーフを取り入れたくなりますね。しかし,受け取る側からすれば,これらは毎日見ている(見飽きた)モチーフなので目新しさはないのでは?アメリカに来たばかりであればこういうのを作りたくなりますが,受け取り手の気持ちになることも大切です。

日本人らしさを生かすなら,折り紙・千代紙。

このカードは,招き猫のスタンプ&ダイの背景に千代紙を貼っています。千代紙は薄いので,広い前面に使用するにはやや頼りないので,背景に使うとよい。

ここでは赤の鹿の子模様にしましたが,和柄にはそれぞれ意味があるので,調べてみるといいですね。

招き猫の首には糸で鈴をつけました。

おまけは,この楕円形にくりぬいた部分でつくったタグ。小判の形のようなので,「猫に小判」をねらったような…。

そうすると,同じ意味で「豚に真珠」や「犬に論語」タグなんかもできるかも。英語のフレーズだけではなく,日本語のことわざも覚えられます(笑)。