今日は,Valentine's Day(バレンタインズ・デー)。

私の場合,作品のデザイン・製作は「同じものは2つで十分」,「クラスの準備やサンプル作りのため」です。

例えば,個人的に3人に贈るカードでも,すべて違うものを作りたくなる。「一人生産ライン」をするのは,クラス用のパーツを切る時くらいです。飽きっぽいというのもあるけれど,新しいものを考えるのがペーパークラフトの醍醐味だから。

クラスにおいても,リクエストがあれば何度も同じ作品を取り上げることもあります(もちろん異なる生徒さん対象)が,基本的には新作を出します。

主人へのバレンタイン・カードは,既存のサンプル作品から1点選んで仕事机の上にポンと置くだけです。バレンタインが終わったらクラフト部屋のサンプルコーナーへ返してもらうので,中にメッセージは書きません(笑)。主人も主人で全く気にしておらず,「カードを一時的に置いているだけだから」と伝えると“Nice idea!”という答えが返ってきました。

いろいろなレンタルのビジネスはあるけれど,もちろん,レンタル・カードのビジネスはありません。カードの中のメッセージ部分だけ書き替えられるようになっていれば再利用できますが,何しろ紙製ですしその人のために作ったというのが手作りカードのよさですから,無理もないか…。しかし,凝った手作りのカードを一時的にでも飾りたい人もいるんじゃないかと思ったりもします。

カードは食べ物のような消耗品ではなく,頂いてメッセージを読んだら終わりで処分という人もいれば,翌年の同じシーズンにまた飾るという人もいる。届いたら役目が終了ということを考えれば,この短い命のために時間やお金をかけて,その人のためだけに作るというのが価値観を高めるのかもしれません。レンタル・カードでは,ハートが感じられないわけです。

私にとってのカードは新デザイン・サンプル製作がメインなのですが,アメリカ人の生徒さん達はすぐに人に送っていらっしゃるようです。「これは義理の妹の結婚祝いに」とか「友人の病気見舞いに」等と言いながら作る方が多く,この国でのカードは生活の一部だと実感します。