うちに泊まりに来る海外からのお客さんには,できるだけ身軽で来て下さいと伝えます。

家族や親しい友人らには,事細かに「持って来なくていいものリスト」を作ってメールで送信します。「こだわりがなければ,歯磨き粉やシャンプーなどは何でもある」,そして「薬・下着(2日分)を除いては何でもあるし,何とかなるから」と伝えます。

それは…スーツケースの空いたスペースに,日本からお土産を持って来てもらいたいというのも,もちろんある(笑)!それに,日本に帰る際にはお土産を入れて行って欲しいからです。

お土産用としてはもちろん,普段着やパジャマ代わりにもなるので,ミシガンやアメリカのプリントのTシャツは用意しておきます。

イースターならば,客間のベッドの上にWelcomeの意味を込めて,お菓子の入ったイースターバスケットをサプライズのプレゼントとして置いていたこともあります。

これまでに私が頂いていいなあと思った旅先でのお土産は,自分が訪れた場所のマグカップ。

マグカップは少しずつ増えて使いきれないほどありますが,オーストラリアでホームステイした時にホストマザーが「この思い出を大切にね」とコアラのイラストのついたマグカップをくれました。今,手元にあるコーヒーはこのマグに淹れました。やっぱり,思い出しますね。

もう1つのカップは,バージニア州の友人夫婦を訪問した時に頂いたもの。マウント・ヴァーノン(Mount Vernon)という初代大統領ジョージ・ワシントンのプランテーションへ観光に連れて行ってもらった時に,お土産物屋で私がティーバッグを置く小さな皿を買っていたのを見ていらしたからか,同じような柄のマグカップを買って下さったのです…!このご夫婦は,ベトナム戦争の際の難民の方々(ボートピープル)で,そろって商務省勤務の秀才です。

地元の方にとってみれば,何度も来客を連れて行った観光地のお土産屋さんで時間を過ごすのは退屈なはず。そこで,その時間に私にお土産を選んでくれたのです…これは見習うべき!

私もフランケンムースやヘンリーフォード博物館等に日本からのお客さんを連れて行く際は,記念になるような飾りや置物をお土産にあげるようにしています。

本人自身が行ったところのモノ,というところがポイントです。

本人が行っていない場所のモノというのは,どうも…。高級品であろうが,使っていても愛着の度合いが全く違うから。有名観光地のロゴが大きく入ったキーホルダーをお土産に頂いても,結局使わないままですし…。

私が日本人だからということで「日本風の何か」をお土産に持って来て下さる外国の方もいます。日本に似て非なるモノで国籍不明の品,これって中国の物では?とか,これは確かに日本製だけどちょっと時代遅れな感じのモノ…使うには気分が盛り下がるし,けれど処分もできない…ということで物が増えていきます。その国の人は自国の物を熟知しておりこだわりもあるので,避けた方が無難ですね。