ミシガンに来て間もない頃,主人が好きなThe Great Indoorsという家具・インテリア・食器の店によく行きました。残念ながらもう閉店してしまいましたが,高品質で重厚感のある品ぞろえが特徴の素敵な大型店でした。ブラインド・カーテンをはじめ,寝具・飾り棚やクリスマスの食器や飾り類もここでそろえました。
店内でふと我々の目にとまったのが,色の鮮やかなグリーンとレッドの食器!楕円形型で,両端に小さな取っ手とかわいいふたがついています。無駄なものは一切買わない主人ですが,これは形・色ともにきれいで…珍しく衝動買いでした。
それから随分経った頃,何かの雑誌でこの食器を見ました。うちのと似ているなあと思ってロゴを見たら,「ル・クルーゼ」のオーバル・ミニココットと紹介されていました。何か,えらく評判のブランドらしい。
「人や雑誌に紹介されたものとは知らずに買ってよかった!」…それに尽きました。
「人が持っているから」や「雑誌に載っていたから」という理由で買ったものは,本当に自分にとっていい物か必要な物かがわからないし,すぐにあきるからです。それに,「人が持っていてうらやましかった」という理由はとても恥ずかしくて言えたものではないので,知らなくてほんとう~によかった。「この有名なブランド名を知らない方がよっぽど恥ずかしいのではないか」や「最先端のいい物をあらゆる情報網を駆使して素早く入手したい」という考えもありましょうが,まあ価値観の問題ですね。余計な知識は,私にとっては本当の目を妨げる害になります。好きになったものが,たまたまル・クルーゼだった,「私にとっての本物」ということです。
日本人は「みんな持っている(している)から」というのが言動の理由になるのは知られています。人と違うこと,ユニークであることが尊重されるアメリカ。日本人ではない主人は,「みんなが持っている?だから?」という当たり前と言えば当たり前の感覚なので,はっとします。
同じことをする安心感・協調性よりも,違うことをする高揚感・独創性の方が魅力的です。これこそ,アメリカの心地よさでしょう。出る杭は打たれるべきではないのです。
ペーパークラフトのクラスで「これは人気がある作品」と紹介することもありますが,その時ふと思うのです。「人気があるから何なの?」と。「人気があるから作りましょう」と作る理由にするのも変ですし,「みんな好きだからあなたも好きでしょう」と決めつけるのも変。好きかどうか,作りたいかどうかは本人が判断することですから。
そういえば,タイに旅行に行った時,ミニツアーの現地添乗員がタイ式マッサージをしてくれる店に寄ることを提案されました。私は全く興味がなかったので断ったのですが,彼女は「日本人はみんな行くよ!」と強制してくる。それでも行かないと言うと,呆れて変人を見るような視線を投げてきました。「日本人は『みんな行くよ』のひと言で行く」というマニュアルでもあるのかもしれません。
食器に限らず,本でも英語表現でもペーパークラフトでも自分が見つけたり気づいたりした物が自分にとって本物で,愛着が湧きますね。人の評価基準を恐れず,自分が好きなものを見つけたいと思います。
店内でふと我々の目にとまったのが,色の鮮やかなグリーンとレッドの食器!楕円形型で,両端に小さな取っ手とかわいいふたがついています。無駄なものは一切買わない主人ですが,これは形・色ともにきれいで…珍しく衝動買いでした。
それから随分経った頃,何かの雑誌でこの食器を見ました。うちのと似ているなあと思ってロゴを見たら,「ル・クルーゼ」のオーバル・ミニココットと紹介されていました。何か,えらく評判のブランドらしい。
「人や雑誌に紹介されたものとは知らずに買ってよかった!」…それに尽きました。
「人が持っているから」や「雑誌に載っていたから」という理由で買ったものは,本当に自分にとっていい物か必要な物かがわからないし,すぐにあきるからです。それに,「人が持っていてうらやましかった」という理由はとても恥ずかしくて言えたものではないので,知らなくてほんとう~によかった。「この有名なブランド名を知らない方がよっぽど恥ずかしいのではないか」や「最先端のいい物をあらゆる情報網を駆使して素早く入手したい」という考えもありましょうが,まあ価値観の問題ですね。余計な知識は,私にとっては本当の目を妨げる害になります。好きになったものが,たまたまル・クルーゼだった,「私にとっての本物」ということです。
日本人は「みんな持っている(している)から」というのが言動の理由になるのは知られています。人と違うこと,ユニークであることが尊重されるアメリカ。日本人ではない主人は,「みんなが持っている?だから?」という当たり前と言えば当たり前の感覚なので,はっとします。
同じことをする安心感・協調性よりも,違うことをする高揚感・独創性の方が魅力的です。これこそ,アメリカの心地よさでしょう。出る杭は打たれるべきではないのです。
ペーパークラフトのクラスで「これは人気がある作品」と紹介することもありますが,その時ふと思うのです。「人気があるから何なの?」と。「人気があるから作りましょう」と作る理由にするのも変ですし,「みんな好きだからあなたも好きでしょう」と決めつけるのも変。好きかどうか,作りたいかどうかは本人が判断することですから。
そういえば,タイに旅行に行った時,ミニツアーの現地添乗員がタイ式マッサージをしてくれる店に寄ることを提案されました。私は全く興味がなかったので断ったのですが,彼女は「日本人はみんな行くよ!」と強制してくる。それでも行かないと言うと,呆れて変人を見るような視線を投げてきました。「日本人は『みんな行くよ』のひと言で行く」というマニュアルでもあるのかもしれません。
食器に限らず,本でも英語表現でもペーパークラフトでも自分が見つけたり気づいたりした物が自分にとって本物で,愛着が湧きますね。人の評価基準を恐れず,自分が好きなものを見つけたいと思います。