日本で英会話教室に通っていた時のこと。クラスメイトが「えっと…(単語が出てこない様子)…イミテーション・ヘヤ―!」と言ったので,皆大爆笑!

「Wig(かつら)」という単語を忘れ,とっさに出たのがimitation hair。彼女の造語です!

大爆笑でしたが,この想像力と言い換える力に感服しました。「髪の毛がない人が頭につける髪」という文ではなく,英単語を別の単語の組み合わせで自分なりに表現する力。十分通じますし,これでもうWigという単語は忘れません!彼女の柔軟性はすばらしく,笑われて恥ずかしいというのではなく何より本人が楽しんでいるのです。

わからない単語があってもすぐ日本語で聞いたり,辞書を引いたり,あきらめたりしない。「言い換える力」というのは,ある程度の単語力がないとできませんが,何とかコミュニケーションをしたいという意思は伝わり,確実に語学力がつきます。

私はかつて小学校教員でしたが,6年生の次にすぐ1年生担任になったこともあります。例えば,「放課後は職員会議があるから,児童はすぐに下校すること」は,「学校が終わったら先生たちは話し合いがあるから,子どもたちはすぐに帰ること」と言い換えます。

話す対象(年齢・国籍・職業・地域等)の種類が多いほど,言い換え力や柔軟性が身につくと思います。

「かつら」といえば,ドナルド・トランプ氏のかつら疑惑がニュースでも取り上げられていますね…どうでもいいですが…。男性用のかつらは,toupeeという単語もあります。これは,フランス語からきているようですネ。