土曜学校で日本人の講師との日本語における会話です。

ある講師が「先週ドライヤーが壊れたので買い替えたら,500ドル(約5万円)以上もしたのよ!」と言うのです。「えっ!そんなに高いドライヤーを!?」と私がびっくりすると,別の日本人講師が「もしかして,ヘヤ―ドライヤーと勘違いしてるんじゃない?ドライヤーっていったら,衣類乾燥機に決まってるじゃないの!」と,何と2人して大笑いされました。

……そうなのか…?ドライヤーっていったら,普通髪を乾かすドライヤーでしょう…と思いつつも,アメリカ暮らしが長くなるとそうなるのか…と黙っておりました。

日本では衣類乾燥機が一般的ではないので,日本人にとってドライヤーといえば「ヘヤー(ヘア)ドライヤー」ではないでしょうか。髪を乾かすドライヤーを日本語に直して「髪乾燥機」とは言いませんし,他にドライヤーと称する一般的なものはないので,わざわざ語頭にヘヤ―をつける必要もありません。一方,衣類の方は「食器乾燥機」のように「衣類乾燥機」と言うのが普通ではないかとは思うけれど,そうではないのでしょうね。洗濯機のことを日本人相手にウォッシュングマシーンと英語で言っているわけではなさそうですし…。

これは,7年ほど前の会話です。衣類乾燥機を日常的に使う私にとっても,やはりドライヤーと言えば髪を乾かすものに変わりはありません。