あるアメリカ人との会話。「近くの雑貨店で日本人女性の集団を見た」,「どうして日本人だとわかったの?」,「集団でいるだけでも推測できたけど,『Kawaii!』を連発していたから」なるほど…それは間違いなく日本人ですネ。

日本語で「かわいい」に代わる形容詞は…強いて挙げれば「かわいらしい」や「愛らしい」ですが,あまりバリエーションはなくしかも普段使いの言葉ではない。英語ではKawaii=cute(キュート)とぱっと思いつきますが,「かわいい」には実にいろいろな英単語があります。

Prettyやlovely, sweet(プリティ・ラブリー・スイート)は片仮名でも使われるので馴染みがあるでしょう。Smallは単にサイズが小さいということで,tiny・little(タイニー・リトル)になると,「小さくてかわいい」と感情面もプラス。My little Pochi(私のかわいいポチ)のように使えます。かわいいというのは小さいという意味合いを含んでいるのですよね。

しかし!日本語ではあまりなじみのない形容詞のpreciousやadorable。愛情のぎっしり詰まった「かわいい」を表現していて,じわ~っと心に沁みる奥深さを感じます。

Adorableは,動詞adore(崇拝する)の形容詞で,人・物のどちらにも使えます。「崇拝に値する」という意味を含むので,very cuteとは異なる。Adorable cardsのように,自分の手作りカード等を形容して頂いた時は本当に嬉しくなります。

一方,Preciousは,人・物・時間につけて,「貴重な」・「大切な」という意味を含みます。You are so precious!は,他にはないほどかわいいという愛情たっぷりの表現。家族や思い出の写真などに使うといいですね。

ペーパークラフト作品で重要なことの1つは,「作品の大きさ」です。「あとひと回り大きかったら…かわいくない(作りたいと思う人はいないだろう)」というギフト箱や飾りはたくさん。アルバムやスクラップブッキングを除く作品すべて,てのひらに乗るサイズで作っています。新しい材料やテクニック,色を含むデザインはもちろん重要なのですが,やはりかわいいものは小さいのです!「大きいものを作りたい。あっという間にできて作りがいがない」と思いがちですが,試行錯誤の結果のサイズです。しかも,小さな作品は作業も細かくなりますので,作り甲斐は十分。そして,できあがった時の満足感が大きく,もらった人も喜んでくれるのは間違いありません。

作った作品が何だかかわいさに欠けるなあ…という場合は,もうひと回り小さく作ってみてはいかがでしょうか。