先日,大型店のサービスカウンターで質問をしようとしたら,明らかに私の存在に気づいているにも関わらず,目の前にいた店員さんが急にカウンターを出て行ってしまいました。

離れたところにいた主人に呼び止められた彼女の答えは,“I'm off the clock.”というもの。勤務時間を終えたので,質問には答えないということなのです。

他のお客さんもこのやり取りを見ていたことから,その店員さんは仕方なく戻って来て質問を聞いてはくれましたが,結局答えは「わからないから,他の店員に聞いて」でした。満足のいく回答が得られないことはアメリカではしょっちゅうあります。商品について何か尋ねた時,“I don't know.(知らない)”と言って立ち去った店員さんは,誰か知っている人に聞いてはくれません。それで終わりです。商品の在庫がないと言われても,他の店員さんに聞いたら別の棚にあったということもよくあります。商品の使い方についても,“You should google!(グーグルで調べたら)”と言われたこともあり,とにかく最低2人の店員さんに聞く必要があります。

一方ペーパークラフトの専門店では,いろいろ違う商品を探してきてくれたり,パッケージを開けてくわしく説明までしてくれます。「こういうカードを作っているんだけど,これに合う背景用の紙はないかしら」と聞けば,いくつか出して見せてアドバイスもしてくれます。店頭にない場合は,その場でネット注文してもらいます。

専門店は値段の点では少々割高かもしれませんが,紙などは返って安かったりします。取扱いメーカーが多く常に新製品が入荷していますし,たまにセールにもなっています。何よりお客さんと店員さんとの距離が近く,店に入ったら名前で“ How are you today,Eriko?”等と名前で呼んでくれますし,知識も豊富ですので買い物の際にテクニックなども教えてもらえ,結果的にはかなり満足のいく買い物ができます。