夕方4時くらいにヘルパーさんにオムツを交換して貰った時に下血をしているのがわかったらしく父から連絡が入る。



まだその時は緊迫している様子ではないと思ったので
そう慌てる事もないかってのんびりと準備していると
また父からの電話でかなり危ないと連絡があったので
格好も髪型ももちろん化粧も気にせず実家へ出向いたら、
母は虫の息。



看護師さんが来られてて
血圧も計れないほど下がっているって。

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数時間前はあれだけ元気だったのに。


しんどい?って聞くとウンと頷いた。


暫くすると先生が来られてて
今晩か明日ぐらいだと。

それが5時半くらいだったかな。


私も直ぐに息子に連絡すれば良かったのに、早くても今晩くらいならまだ連絡しなくても間に合うだろうって思ってしまって。
仕事終わったころに連絡しようなんて思ったことが後悔することに。



直ぐに義理の姉が駆けつけてくれ、
その後も兄、甥っ子、姪っ子ときてくれた。


息も早くなり、声にならない声で

しんどいと。

あらゆる所をさすってあげ、ノドが乾いたというのでストローで飲ませても吸引する力もなく

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パウチのos-1を含ませた。

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何か言ってるんだけど聞き取るのが難しく

でも聞き取れた言葉は


しんどい


寿命


みんな


がんばりや…




ずっと握っていた手が白く、もっと白く変わっていく。

鼻だけで呼吸していたので

「お母ちゃん、口開けて!」

そういうとしっかりと口を開けて息をしてくれたので
意識はしっかりしていたと思う。

そんなやり取りが2回くらい


最後は目を大きく見開いて父の姿を追っていた。

何か言いたそうだったけど
声にはならなくて

「何言ってるかわかれへんよ!」
って叫んでしまった。

それからふぅーふぅーと2回くらい大きく吐くと
一瞬止まるが、また大きな息をして

ふぅーって。

そして2度と息をすることはなかった。


母の最後の最後の呼吸まで見届けた。


嗚咽しながらも
お母ちゃん、お母ちゃんていいながら

顔、細くなった腕や脚をさすって


その姿をきっと近くで見ていたんだろうな。

最後、何言ってたんだろ。


昨年の2月に余命半年と告げられながらも
今まで本当に頑張ってくれてた。

体調の波はあってその度に短い余命を告げられたけれど
またかという感じで軽く聞き流したりして。

でも最後まで母には言わなかった。

それが良かったのかどうかはわからないけれど

本当にお疲れ様でした。


お父ちゃんの事、心配だろうけれど

みんなで頑張るからね!