読者の秋に『あなた』 | 牧野美千子 築地ピンク女将日記

牧野美千子 築地ピンク女将日記

日々の出来事をフワッと(^^)
変化していく築地の様子とか
もちろん特撮 戦隊愛も

お天気がはっきりしない
お休みの日は本を読みたくなります。
読書は大好きなのですが、
読み出すと止まらないので
なかなか読み出せない今日この頃ですがあせる

その中で、

リビングの手の届くところに置いて
ふっと開く本があります。

森沢 明夫さんの
                『あなた』

もう、中身を暗記するくらい読んでます。

手を伸ばす頻度が高いのは、
主人と喧嘩した時や反対に夫婦間が幸せな時
どちらの時に手にとって読んでも、
違う味わいが照れ

この本を初めて読んだ時、
夫婦間でお互いを理解しようと
もがいてる時でした。
別に、離婚とか別居とか、
そういうものでは無く、
どうしてわかってくれないの~?と
お互いに理解を求めていた頃。
理解しようとしなくて良い。
価値観が全く一緒になることなんて
無いのだから
相手の考えを認めて
干渉しなければよいのだ
と気づくのはずっと後のことで。

『みんな違って  みんないい』
まさに、金子みすゞさんの
フレーズのように、、、

まぁ、そんなこんなで
結婚生活の年月が重ねられ
いわゆる空気のような存在
(ウチの場合、かなり幅とる空気だけど)
いて、当たり前になってくるのですが。


でも、この本を読むと
『普通に名前を呼んでもらえるという
普通でない幸せ。』

『わたしの人生は、とても平凡で、
まるっきり取るに足らなくて、
ありふれていて
だからこそ、
こんなにもしあわせだったのだ』

『わたしがいちばんたくさん口にした 
 あなた  という空気のような単語』

もう、
書いてある言葉がズンズン胸にささり。
普通に隣にいる旦那様。
このヒトとの残された時間を
大切に、幸せに
過ごしていこうと思えるのです。


それからは、時折、読んで
の度にその心に戻るようにしてます(笑)

高倉健さんと田中裕子さんの映画で
有名になりましたが、
本を読むとまた、違った味わいがあります。
心に大事なひとがいる方みんなに
読んでいただきたい一冊です。