キスの続きはミッションの後で/GREE
ステラ学園 夏目ルートのカレ目線です。
本編を読んでないとわからない内容だと思われます。
OKの方のみどーぞ。
(ヒロイン名:東月ここあデスo(_ _*)o)
1パート:ステラ学園の名物
女子生徒A
「夏目先生、おはようございます!」
夏目先生
「おはよう」
女子生徒B
「夏目先生~、おっはよ~♪」
夏目先生
「おはよう、今日も元気だね」
俺は毎朝職場へ向かう時、登校中の生徒の多くに声をかけられる。
当然なのかは分からないがー
次々現れる女子生徒たちは、毎朝俺を先頭にちょっとした行列を作る。
夏目先生
「ほらみんな、早く教室に行かないと遅刻になっちゃうよ」
女子生徒C
「遅刻したら一緒に遊びに行こうよ、先生!」
夏目先生
「こらこら、学生はちゃんと勉強しなさいね」
女子生徒たち
「はぁ~い♪」
(ふふ・・にこにこしちゃって、本当に反省してるのかな?)
(この大行列、最初のころは、ご近所さんから抗議の電話が頻繁に
入ったりしてたっけなぁ)
・・・けれど、今やこの行列は、登校時の名物として扱われるようになっていた。
朝から晩までひっきりなしに訪れる女子たちのケア
・・もとい話し相手をしたり、
なぜか俺をカリスマとあがめる男子たちに質問責めにあったりしている内に
俺の一日はほぼ終わる。
(これが保険医の仕事なのかな・・・・)
(生徒が元気なのはいいことだけど毎日これじゃちょっと
疑問に思ってしまうよねぇ)
俺はため息をつきながら、ネームプレートを引き出しにしまう。
夏目
「ま、これも俺がこんなに素敵に生まれてきた罪として
認めるしかないか・・・」
ガラッ
才村先生
「おい、吐き気がしそうな独り言をこぼす自意識過剰のエロ教師が
いるのはここか?」
夏目先生
「おや、才村先生。またまた嫌味を言いに来たのかな?」
才村先生
「チッ、そのツラ見るだけでも何か面白くねぇな」
夏目先生
「才村クンも金髪にしてみる?」
才村先生
「そんなチャラチャラした頭にしてたら将来はげるぞ」
夏目先生
「地毛だから安心して」
夏目先生
「才村クンこそ、そんな嫌味ばっかりいってたら口曲がって顔から
嫌味な感じがみんなに伝わっちゃうよ」
才村
「余計なお世話だ」
夏目先生
「そうだったね。もう手遅れだし・・・・」
才村先生
「ったく、口の悪い教師だぜ」
夏目先生
「ふふ。才村先生こそ」
(俺は他の教師たちには敬遠されてるけど才村クンだけは
いつも嫌味を言いながらまっすぐにぶつかってくるんだよねえ)
(そのせいか才村クンだけは気を許せるって言うか・・・裏表なく
真面目に話すことが出来るんだよね)
いつも嫌味混じりに訪来する彼に、俺は不思議と好感を持っていた。
2パート:ちょっかいかけたいかも・・・
転入生が入るというので、俺は他の教師たちといっしょに理事長室に
呼ばれていた。
「東月ここあです。よろしくおねがいします!」
(この子が新しく転入してくるコか・・・可愛らしいコだなあ)
夏目先生
「保険医の夏目です」
夏目先生
「気軽に時男先生って呼んでね、ここあちゃん♪」
「えっと・・・よろしくお願いします」
俺と目が合った途端、ここあちゃんは恥ずかしそうに俯く。
(これは・・・なんだかウキウキしちゃうな)
(最近の子は、みんなガツガツ来るから、こういう雰囲気の子って
ちょっとちょっかいだしたくなっちゃうなあ)
(・・・おっと、いけないいけない。俺の悪いクセだな)
一条先生
「…今」
一条先生
「ちょっかいかけちゃおっかなとか思ったでしょ」
夏目先生
「おっと」
(やだなあ、さすが一条ちゃん。俺ってばバレバレ?)
図星を指され、俺は1人苦笑していた。
一限目も半ばを過ぎた頃、俺はぼんやりとペンを回していた。
(珍しいなあ、今日は保健室にサボりに来る子が1人も居ない)
(まあ、なだめて教室に帰らせる手間が省けて良いんだけど・・・・)
ーガラッ!
桐生先生
「夏目先生!」
桐生先生が女子生徒をお姫様抱っこしながら慌てた様子で保健室に
駆け込んでくる。
夏目先生
「そんなに慌ててどうしたの?」
桐生先生
「すみません、こいつを見てもらえますか」
夏目先生
「あれ・・・この子さっきの転入生じゃない」
夏目先生
「そのベッドに寝かせてくれる?」
桐生先生
「はい」
俺はタンクトップ姿で暑苦しい汗をこぼす桐生先生に、すっと目を細めた。
夏目先生
「一限目から倒れちゃうとか、桐生先生、最初っから飛ばしすぎでしょ」
桐生先生
「…面目ない」
夏目先生
「まったく・・・キミの体力は特別製なんだから」
夏目先生
「張り切り過ぎはダメだっていつもいってるじゃない」
桐生先生
「あぁ・・・俺はまだまだ未熟な教育者だ」
桐生先生
「ちょっと一人で走りこんでくる」
夏目先生
「えっ」
バタンッ!
(あらら・・・何の説明をしないで猛ダッシュで行っちゃったよ・・・)
(まったく、反省まで体育会系なんだから)
俺はちらりとベッドに横たわるここあちゃんを見た。
(青白い顔・・・少し鼻が赤くなってるな)
(そうだな・・・俺の見立てだと、転入で緊張して朝食抜いてきたら
思いがけず一限目からバリバリの体育)
(ふらっとしたところへ剛速球が顔面直撃・・・ってトコかな?)
俺は窓を開けると、ここあちゃんの顔を覗き込んだ。
窓から吹き込んだ風が、ここあちゃんの額にかかった髪をやさしく揺らす。
(太陽の光に当たって、キラキラしてる・・・きれいだな)
俺は手を伸ばし、そっとここあちゃんの頭を撫でた。
(・・・何してるんだか・・・)
(今彼女が目を覚ましたら、完全にセクハラ教師だよ)
「んっ・・」
夏目先生
「・・・・!」
俺は慌ててデスクへ戻り、平静を装いペンを握った。
(何してんだろうな、俺・・・・)
震えるペン先を見て、自分がドキドキしていることにようやく気が付いた。
3パート:期待通りに現れた彼女
『うちのクラスから1人派遣することになったから、放課後
そっちに行かせるね』
一条ちゃんから、新しい保健委員について、そんな風に報告を
受けていた。
(・・・もしかして、彼女が?)
入口で固まるここあちゃんを見て、少しだけ戸惑う。
夏目先生
「あ、もしかしてキミ、新しい保健委員?」
「はい、そうです」
(そっか・・・彼女が保健委員になったんだ。確かにちょっとは期待
してたけど・・・・本当に来るなんて驚きだな。)
(・・・・嬉しいけどね)
俺は保健室に入り浸っていた女子生徒たちを帰らせて、ここあちゃんを
中に招いた。
それから数日してここあちゃんの保健委員としての仕事も板に付いてきた頃ー。
「んー・・・」
(おや、段ボールが高すぎて手が届かないのなか?)
(ふふ・・・)
(背伸びして頑張っちゃって、可愛いなぁ・・・)
夏目先生
「・・・ここあちゃん、大丈夫?」
「だ、大丈夫です・・・もうちょっとで・・・!」
夏目先生
「そういうのは言ってくれれば俺が取るから」
夏目先生
「遠慮しないで頼ってよ」
「でも、夏目先生は忙しいし、私ができることは私が・・・」
ーグラッ!
「あっ!」
夏目先生
「ここあちゃん!」
バランスが崩れ、戸棚から段ボールが滑り落ちてくる。
俺はとっさにここあちゃんを庇った。
ードサッ!
(あ・・・ヤバい・・・)
気づけば俺は、ここあちゃんをベッドに押し倒していた。
ここあちゃんは俺の腕の中で、ぎゅっと目をつぶっている。
甘いシャンプーの香りが鼻先をかすめた。
「な、夏目先生・・・」
目を開けるなり、ぱっと顔を赤くするここあちゃんと、じっと見つめ合う。
年甲斐もなく、何だか急に恥ずかしくなってしまった。
(高校生でもあるまいし・・・なに恥ずかしがってるんだ、俺・・・・)
夏目先生
「あ・・・ご、ごめんね」
「い、いえ・・・その・・・」
パシャッ!
保健室内にシャッター音とフラッシュが走る。
「え?」
夏目先生
「・・・・!」
しまったー、そう思った時には、すでに遅かった。
「・・・まずい・・・ですよね?」
夏目先生
「・・・そうかもね」
俺は写真を撮られたことよりも、別のことに気を取られていた。
彼女を抱きしめたあの一瞬
ー離したくない。
そんな衝動に駆られてしまった。
(俺・・・ここあちゃんのこと、本気で好きなんだ・・・・)
ー自分の気持ちを自覚した矢先、俺たちの写真が週刊誌に載ってしまった。
4パート:綴った手紙
週刊誌に写真が掲載されてから、噂は一気に校内を駆け巡った。
(馬鹿だな、俺は・・・こんな物に踊らされて)
夏目先生
「・・・ここあちゃん・・・」
眺めていた週刊誌を机の脇に置き、誰も居ない保健室で彼女への手紙を綴る。
(彼女、傷ついていないといいけど・・・)
ガラッ!
一条先生
「おじゃましま~す♪」
夏目先生
「一条ちゃん・・・」
一条先生
「あれ?もう準備しちゃったんだ。これからどうすんの?」
一条ちゃんは机に置いてあった週刊誌をパラパラとめくり俺たちの記事を開いた。
夏目先生
「・・・まあ、あてもない旅にでも出るさ」
夏目先生
「まずは・・・そうだなあ。バリにでも行っちゃおうかな?」
一条先生
「バリかあ・・・良いな。僕もいきた~い」
夏目先生
「こらこら、一条先生はお仕事があるでしょ?」
一条先生
「まあね。これでもバリバリ仕事中だけど~」
一条先生
「時生ちゃん、ちゃんとお土産買ってきてよね」
夏目先生
「特大の木彫りでいい?」
一条先生
「…イヤ」
夏目先生
「もう、一条ちゃんはワガママだなあ」
一条先生
「そりゃあ僕だもん、当ったり前でしょ!」
夏目先生
「はは。さっすが一条ちゃん」
一条先生
「・・・ホントに行くの?」
夏目先生
「・・・うん」
一条先生
「・・・そうやっていつも大事なもん置いてって、時生ちゃんはずるいよ」
ビリッ!
週刊誌の記事を破り捨て、一条ちゃんは保健室を出ていった。
夏目
「一条ちゃん・・・ごめんね」
手紙を書き終えた俺は、きれいに片づけた保健室を見回した。
(ダメだな・・・色んな思い出があるはずなのに、思い出すのは
どれもここあちゃんの笑顔ばっかりだ)
俺はそっと薬品棚に手紙を置き、保健室を後にしたー。
5パート:2回目の奇跡
ー空港。
国際線のターミナルで、俺は1人搭乗時間が来るのを待っていた。
ぼんやり眺めていた電子掲示板にバリの文字が出る。
(あ・・もう時間か)
俺は深いため息をこぼし、イスから立ち上がった。
ゲートへ向かう足が重い。
今にもその場に立ち止りたくなる。
夏目先生
「・・・ここあちゃん」
自分の口からこぼれた名前に自分ではっとした。
(俺は・・・自分で置いてきたくせに)
(彼女がきてくれるのを待っているのか)
(・・・一条ちゃんの言ったとおりだ。俺はなんてずるい男なんだろう・・・)
(・・・こんなんじゃダメだ。自分で決めたんだ、行かないとね)
コツン・・・
一歩足を踏み出そうとしたその時ー。
「待ってください、夏目先生!」
夏目先生
「・・・・!」
ずっと聞きたかった声に足を止める。
夏目先生
「ここあちゃん・・・?」
人混みの中に、埋もれてしまいそうなほど華奢な彼女の姿を見つける。
カバンを捨て、俺はいつの間にか人ごみをかき分け走り出していた。
(本当に・・・こんな俺を、追いかけてきてくれたのか)
夏目先生
「・・・ここあちゃん!」
ーぎゅっ!
本当は最初から、彼女に名前を呼んで引き留めて欲しかった。
力一杯彼女を抱きしめ、俺は心が震えるような喜びを噛みしめていた。
(どうしてこの子は・・・)
(いつも俺の期待のまま俺の傍へ来てくれるんだろう)
(俺は追うこともなく彼女が傍に来てくれることをただ勝手に待ち続けていた・・・でも)
俺はここあちゃんを抱きしめる腕にいっそう力を込める。
(・・・もう絶対に離さない)
俺は彼女と抱き合いながら、自分の心に固くそう誓った。
~おわり~
゚・:,。゚・:,。★゚・:,。゚・:,。☆
夏目先生のイベ本編ルートのシナリオがイマイチだった
私には、この彼目線改めてレポしてみて、さらに
この夏目先生はないわ~~って思ってしまったわo(_ _*)o
あくまで架空の夏目先生であって夏目さんではないのでね!
こんな彼目線のあとで読んだエピの夏目先生・・・
単なるエロ教師でした。懲りてない~~(爆)
エピも合わせてレポするつもりでしたが、同じキス続~仲間の
J様のところで先にレポupしてくださってたので、気になる方は
J様ブログへ→こちら
新堂さんエピもアップしてくださってます。
(J様勝手にリンクしちゃってごめんなさいね~(・∀・)事後報告・・アハ)
その代り、萌えまくった志水エピのレポしちゃうわ~♪