キミカレ/GREEプレー中デス。






注意アフターネタバレ

(見たくない方はスルーしてね)










after.1

~口は災いの元~






・・・・・・・・。



「・・・・・・っ」




彩人

「・・・ほら、ちゃんと立って。唇開いて」




「ま、待って・・・くださいっ。無理です・・・っ」



彩人

「ごめん。聞こえない」




「ウソっ・・・・んっ・・・!」




重なったと思ったら、離され・・・また重なる唇。




彩人

「・・・・なに、その目。もしかして嫌なのかな?」




「~~っ」




どうにか先輩から少し距離をとるために、背を反ってみる。




彩人

「すごい小さい抵抗だね」




ふふっと笑われてしまうけど、そんなこと気にしてられない。




だってここ、屋上だし!




事は屋上で先輩と話してて、キスしたところから。

(←本編最後のストーリーの続きなんです)




彩人

『僕が君を好きだからだよ』



とか



彩人

『君がお子様恋愛を卒業出来たらきっとわかるよ』




とか言っててっ。




なんか気付いたら、ずっとキスされ続けてて!




人が来るって言っても、先輩は止めてくれる気はないみたいで・・・。




されるがままになっていたんだけど。




やっと話が出来る間が出来たってわけで。




「小さくてもなんでもいいんです!」




とにかく先輩から離れたかったから。




彩人

「そんなに嫌だったの?」



「・・・・・っ」



「そういうわけじゃなくて」




彩人

「うん。そういうわけじゃなくて?」




「嫌、とかじゃなくて」




彩人

「うん」




「場所が・・・・」




彩人

「場所?」




「学校の・・・しかも屋上でこんなこと・・・嫌です!」




・・・・言った!言えたっ。




彩人

「・・・・・・・・・・・」




うっ・・・先輩、微笑みのまま止まってるし。




お、怒るかな?




でも、場所が嫌ってだけでキスが嫌って言ってるわけじゃないし・・・

大丈夫だよね?




彩人

「・・・・わかった。」




小さくそう言って身体を離す先輩。




彩人

「そんなに嫌だったなんて気付かなかったよ。ごめんね」




「せんぱ・・・・」




彩人

「じゃあこれからは君から誘ってくれるかな?」




・・・・・・・・・。




「・・・・・え?」




彩人

「ふふ」




彩人

「君から『欲しい』って言ってくれるまで君を触れることを

やめるよ」




え・・・・




えぇーー!?




彩人

「それなら、君の気持ちを無視しないですむからね」




そ、それは嬉しい・・・・けど。でもそこまでしなくても!

ただ、場所がってだけだし。




あれ?もしかして私、なんか誤解されるような言い方した!?




彩人

「ふふ。楽しみ」




「!!」




楽しみ、って!




先輩。もしかして・・・じゃなくて絶対!

面白がってる!?




彩人

「じゃあね。明日のデート、楽しみにしてる」




ひらひらと手を振って、すごく楽しそうに帰っていく先輩。




「どーしよう。・・・・大丈夫かな?」




「大丈夫、だよね?」




先輩がいなくなってひとり、屋上でまだ動けずにいた。