何かをとことん追求して勉強したり、ひとつの事を極めたり・・・
これだけは誰にも負けないぞっ!!! っていう何か
持っていますか?
その何か?を夢中になって取り組んでいる私は
「アタシ」 ・・・になる
某新聞社の広告局でOLをしていたんです。
失恋の痛手で、途方に暮れて、独りで過ごす長~い夜の暇つぶしがてら
なんとなく、夜間のメイクスクールに通いはじめたの
今も昔も、お化粧とは無縁と言っていいほど毎日“すっぴん”のくせに
なんで?メイクスクールだったんだろう?未だに思い出せない。
でも、なぜか?
メイクの授業中だけは 「アタシ」 ・・・になれた。
そして一年後、クラスで一番メイクさんには向いていなかった。
そう、私一人が
メイクさんになった。。。
気付けばあれからもう、16~7年経っけな~(苦笑)
不思議なものです
まだ駆け出しだった私は、実家の横浜から電車で仕事へ通っていたよなぁ~
渡辺サブロウ先生の、アシスタントさんのアシスタントのその下???
もしくは荷物持ち以下だった私。
どの現場へ行っても、立っているだけで周りのスタッフのお荷物的な存在だった
「もう黙って帰っちゃおうかな~」って、日に何度も思ってたわよ~
ある日 Make Room に誰もいないことを3回くらい確認して
更にもう一度確認してから
そぉ~と
勇気を出して先生の MakeBox を覗かせてもらったんだ
うわぁ~
あの胸の高鳴りったら、一生忘れないだろうなぁ~
もちろん何も触わらないよっ !!! ただ、ぼ~っと眺めていた。。。
次の瞬間
ジャァ~~~ !!!
え~~っっっ
水の流れる音と一緒に私の真横のトイレのドアから
渡辺先生が出てきちゃった~っ!!!!
あ~嫌だっ!逃げ出したいっ!
悪いことしていたわけじゃなかったけど、なぜか?
ひたすら謝ってしまったっけなぁ~(苦笑) でも先生は。。。
「ねぇ~ねぇ~ あなたさぁ~ オモシロいねぇ~」 って笑っていた
えっ?
AHahahahha!!!!!!!
なんだか私も一緒に笑っちゃった
いま想えば、それが 「あたし」 の最初の一歩だったのだろう
その日から、度々撮影に連れて行ってもらえる
ようになったんだけど。。。私はずっと先生に
“あのオモシロい子”
と呼ばれ続けたんだよなぁ~ とほほ