3年前に友達に相談された事があります。



『なんかうちの子、変だと思うんだけど・・・』



と言うこと。

何が変かとははっきり説明ができないみたいでしたが

他の子とは少し違うと友達は感じたみたいです。

私はその子を見ていて、ADHD(注意欠陥多動症)かな?

と思っていました。



友達に何が変なの?

と聞いてみた所、家に帰って必ずする事があるそうなんですが

ものすごくこだわりがあるようなのです。


あと空気が読めない。


冗談が通じない。


悪気はなく思った事を口に出すなど・・・


これ、誰にでも当てはまるような事ですよね。


他にはこんなこともあるそうです。

『会話能力』 『想像力』 『社会適応力』

この3つの能力に支障がみられるそうです。


会話のキャッチボールがうまくできません。

会話がかみ合わず、説明が極端に回りくどかったり

急に話題が変わったり

自分が興味のある話題を一方的にはなしたりするそうです。


冗談や皮肉が通じません。




色々悩んで、友達と子どもと三人で受診をしたところ

友達の心配してた通り、発達障害があると言う事がわかりました。


うちの子は違うとなかなか受け入れる事ができない親が多い中

この友達は素晴らしいと思いました。

早く苦手な所を訓練してもらい、他人と上手にコミュニケーションを

とれる様になってほしいと言う親の願いも叶い

その子は前とは違い随分落ち着いたと思います。

ADHDの方も落ち着いてきた様に思います。



見た目も普通、知能の遅れもない。

だからこそ理解されにくい難しい病気だと実感しました。


この二年間で色々わかってきたのですが

その子のお父さんもアスペルガーの傾向があるそうです。


コミュニケーションが苦手

段取りが苦手

人間関係がうまくいかなくなる

評価がさがる

本人はどうしたらいいかわからない

精神状態がわるくなる


こういう事があるそうです。



みんな苦手な部分は何かしらあります。

でも、こうして病気を前向きに受け入れた事で

わが子が将来生きていきやすくなる。

これは親しだいだな・・・

と、たくさんの親子を見てきて思いました。




発達障害の子どもって、まわりの大人の接し方で

天才になってしまうんです!

こうやって得意な部分を伸ばせてやれたら

長い将来、大人になっても生きていきやすいと感じました。

この親子を二年間見てきて



私は色々な事を学ばせてもらいました。

許可をいただきこのことをレポートにまとめ

今日、ある所で発表させてもらいました。

そこで、

発表中たくさんのお母さんの涙を見ました。

一人でも多くのお母さんが楽になれる

前向きになれる事を願って。



難しい病気ですが

発達障害の事、これからも勉強をして行きたいと思います。



そして、もっともっと接し方、理解の仕方を学び

今参加させていただいている

発達障害の子どもたちと関わるボランティアも

引き続き継続していこうと思っています。


少しでもみなさんのお役に立てればと・・・